トップ | ログイン
香りを聴く
 先日香水を作っていただいた立野BUNさんが主催する、「新月と香りの会」に参加してみました。アロマテラピーって昔から少なからず興味があって、本を読んで精油を買ったりはしていたのだけれど、今ひとつピンと来るような来ないような、という状態だったのだ。BUNさんとの出会いで、お、これはもう少し深く入れるきっかけになるかも、と予感を感じ、会場に足を運んでみた。
 「新月と香りの会」は毎月の星座に合った精油をじっくり体験してみようという会。
今月の星座である牡羊座のテーマに合わせて立野さんが選んだ精油をムエットに染みこませ、一人づつに手渡される。手元にはクレパスや紙が用意され、香りを嗅いで感じたこと思い浮かんだ情景などを何でも書き留めて下さいね、と言われる。
 
 まず回って来たのは「メリッサ」の香り。BUNさんは香りを手渡して、じっくり感じて見てくださいと言うだけで、具体的な効能などは一切説明しない。だから先入観なしでこの香りに触れることが出来る。
「メリッサ」の香りでまず浮かんでいきたのは、春の地中海の乾いた緑の風だ。まだ夏になる前の若葉の淡い香り、庭先になっているレモンの黄色。深い深い地中海のブルー。そしてどこか切ない気持ちも。
 次は「ゴールデン・チャンパ」こっちはどこか湿って暖かい、南国の土。椰子の木の瑞々しい緑、蓮の花のピンク色、バリ島の田舎道を素足でサンダルを履いて、たらたら歩いている時に感じる、土と緑の感触。
 
 
 どんな事を感じるか、一人一人尋ねてゆくのだが、これが皆バラバラなのが面白い。でも根底にどこか共通している物があるような気がする。私はどうも、香りを嗅ぐと旅の情景とか色彩が思い出されてしまう、イメージを通してそこから触感や感情が広がってくるみたい。
 それを忘れないようにと、色鉛筆で紙に描きはじめると、色のイメージがどんどん膨らんで楽しくなって止まらなくなる。
 ああ、そうだった。昔よく好きな音楽を聴きながら、こうしてあてどなく心に浮かんだ線や色を落書きし続けてたっけ。こういうのしばらくやってなかったなあ。頭の中に思い浮かぶ色や風景を追いかけながら色を選んでゆくのは楽しい。香りひとつでこんなにイマジネーションが広がるんだ。

 
次にはブルガリア産の「ローズ・オットー」これは淡く広がるピンク色の光。「ワイルド・ローズ」はもっとスモーキーなピンク色、フラメンコダンサーの情熱的な黒と赤の衣装。
 そして「イランイラン」の香りを嗅いだ時。何故か思い浮かんだのは、去年バリ島に行ったときに泊まったホテルのスパの入り口の庭だった。イランイラン→バリ島なのは分かるけど、なぜここなんだ?と思ってスパの扉の開けると、マッサージを受けている私がいる。そうだそこでマッサージ師のお姉さんに身の上話を聞かされたんだっけ。
 「日本人の彼氏がいたんだけどふられてしまった。彼が忘れられなくて気がつくと年をとっていた。もう結婚するには遅い年齢になってしまったわ・・」そんな話を聞きながら私はマッサージを受けている。ちょうど雨が降ってきて、冷たくしめった緑の風がどっと部屋に流れ込んでくる。楽園の島バリのどこか気怠い風景だ。
 他の人々も、イランイランの香りを嗅ぐと、濃厚なんだけどどこかやるせない感じがすると言う。そうなんだ、だからあんな風景を思い出したんだなあ。でも、それがまるで映画のワンシーンのように、脳裏から映像がはっきり立ち現れてくるのがとっても不思議。

 
 今まで精油を選ぶ時はどうしても効能重視になってしまって、マッサージにはこれ、リラックスにはこれ、なんてじっくり香りそのものに触れてみることって実は少なかったのかも。あとは、どうも精油のクオリティというのもあるみたい。今回使ってくれた精油のいくつかはかなり貴重なものもあるらしい。
 最後に「ロータス」の香りを嗅いでおしまい。今まではずっと女性的な花の香りばかり嗅いできたけれど、最後に青々した茎のような「ロータス」の香りを嗅ぐと、気持ちがしゃんとクールダウンするのを感じる。薄暗い水辺や苔を思い起こさせるこの香り、落ち着く〜。
 すごいすごい、香り一つでこんなに脳内旅行ができるとは新たな発見だわ。こうして家に帰って落ち着いて振り返ってみても、香りに集中していた時間、いつもと違った感覚が開いていた気がする。香りを「嗅ぐ」のではなく「聴く」という言い方をするようだけど、まさに音楽を聴く感覚とも似ている。やばい、はまってしまいそう。
 でも私、今ベリーダンスと英語とトルコ語やってるんだよなあ、これ以上さすがに首を突っ込めない。ああ、時間とお金いくらあっても足りな〜い!!

興味ある方はコチラへ
by umiyuri21 | 2009-03-29 17:17 | 美容