映画WEEKのまとめ1「Delhi6」

 東京国際映画祭はじめ、映画祭の重なる10月は映画シーズン、今回観たのは全部で5本でした。防備録的に感想まとめてみます。

 直前に知らされたNHKアジアフィルムフェスティバルでの「Delhi6」上映。この映画祭に足を運ぶのははじめてでした。なんと入場料は500円で、しかもあまり知られていないのか、それほど混んでない・・・これは来年も要チェック!

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<あらすじ>
 生まれ故郷で死にたいという祖母の願いをかなえるために付き添いでやってきた、ニューヨーク生まれのインド人ローシャン。はじめて見るオールドデリーの風景、そして親戚のように自分たちに接してくれる近所の人々の人情に魅了される。
ちょうどその頃、巷は謎の怪物「黒い猿」の噂で持ちきり。見えないものへの恐怖から人々は理性を失い、街の調和が崩れはじめる。そして「外国人」のローシャンも思いがけない形でそれに巻き込まれてゆく・・



c0010791_2024359.jpg この映画、大好きです。英語字幕のDVDで一通り見ていたけど、大画面&日本語字幕で見られて感動もひとしお。
 とにかくA.R.ラフマーンの音楽が素晴らしい。「スラムドッグ・ミリオネア」でアカデミー作曲賞を取って一躍世界中で有名になったラフマーン、最近は大作風の重厚な雰囲気の音楽が多い気がしていたのだけど、「デリー6」のサントラはここ数年のラフマーン作品の中でも軽やかさと瑞々しさが光る傑作揃い。その音楽とオールドデリーの活気溢れるエネルギッシュな映像が重なり、それはもう見ているだけでデリー旅行している気分。特に英語字幕だと分かりにくかった歌詞の意味が、日本語だとすっと心に入ってきてなんとも染みるのです。

  

 c0010791_2031071.jpgそして下町の人情ドラマよろしく、登場人物もみんななんとも味がある。インドを知ってる人ならクスリとさせられる、いかにもインド的で多彩なキャラクター。悪徳警官や近所の憩いの場になってる茶屋のムスリムアニキ、ヒンドゥー原理主義者の町会議員、怪しい行者、恍惚のファキール、指定カーストのお姉さん、強欲金貸しのおっさん等々。こうした人々の織りなすサイドストーリーがメインストーリーと絡まってふくらみと味わいを出しているのですよね。上映時間の長いインド映画ならではの魅力だと思う。あと、ヒロインのソーナム・カプールの着ている衣装がどれも可愛らしくてこれも高ポイント。

 
 インドではそれほど受けなかったらしいのだけど、ニューヨーク生まれのインド人という「外国人」の目を通してデリーの下町風景を写しだしているので、かえってインド人には日常的すぎて夢がないのかな。しかし、その分インド好きの外国人には最高の作品です。

 あまりに素晴らしかったのでつい2回観に行ってしまいました・・
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by umiyuri21 | 2010-10-28 20:04 | 映画


旅とヨガとイラストレーション。世界と身体と脳内をめぐる旅。


by 若山ゆりこ

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