人生の健康診断?! 〜はじめてのインド占星術2
さてさて、前回の続きです。
某日某所の喫茶店でインド占星術の研究家Sさんと待ち合わせすると、
片手にはパソコン、片手には何やら数字や図形が手書きでみっちり書かれた紙が...。
インド占星術のホロスコープは見慣れた西洋占星術の円形ではなくてこんな風に四角い形。南インド式と北インド式では形が若干変わります。(私のホロスコープではありません。念のため)
西洋占星術にはないインド占星術の大きな特徴のひとつに「ダシャー」と呼ばれる未来予測技法があります。これ、インド占星術の中では重要な技法らしい。ダシャーの技法には沢山種類があるらしいのですが、一番良く使われているものは、ヴィムショッタリダシャーと呼ばれ、生まれた時から120年間を一周期とし、9つの惑星に6年から20年の期間を与えます。太陽(6年)→月(10年)→火星(7年)→ラーフ(18年)→木星(16年)→土星(19年)→水星(17年)→ケートゥ(7年)→金星(20年)で一回り!その人の人生がどの惑星の時期から始まるかは、生まれた時の月の位置によって計算します。インドでは各惑星に吉凶の象意が与えられ、もちろんホロスコープの状態にもよりますが、だいたい吉星とされる木星期や金星期は吉の時期、凶星とされる土星期やラーフ期は大変な時期と分類されるのです。さらに十数年ワンサイクルだと大雑把すぎるので、ひとつの惑星期をさらに9惑星で割り、それをさらに9で割ってレイヤー化するとことで、より詳細な未来予測が可能となるらしい。
インドではこの未来予測技法が、個人だけでなく政治や会社などの重要な決定の場でも活用されているそうです。
そして長期の惑星期が切り替わる時は、大きな変化があり性格までもが変わってしまうのだとか。
いや、これは面白い、そして使える!(写真ダシャー一覧表。こんな風に細分化されて人生の流れを予測します。)
Sさんによると、私は去年の5月まで19年間に渡る長〜い土星期を過ごしてきたらしい。今はようやく土星期が終わって水星期に切り替わり色々と変化に忙しい時期。何かと重苦しい土星期から、スピードの早い水星に切り替わると、とかく忙しくなりがちなので、追いつくのが大変なんだとか。確かに去年から自分の中でひとつ章が切り替わった感があり、人生更地でこれから何をしようとずっと悩んだ時期でもあった(身体も壊したし)それは大震災など社会の変化の影響だと思ってたけど、個人の変化でもあったんだな。そして春あたりから確かにやたらとバタバタしている。
来年一年はまだ落ち着かないけど、再来年から色々な事がスムーズになって仕事をがんがんやれるとか。やった〜!!!
家族の事でも少し気になることがあったので、色々尋ねたり質問に答えたりしていると、Sさん突然「あ〜そっか、もしかしたら誕生時刻ずれてるかも」と言い出しました。そこで人生の色々な転機の時期を細かく質問され、何とそこから逆算して誕生時刻を調整していくのでした!びっくしりたけど、日本では誕生時刻は割といい加減なのでよくやるんだそうです。それにしても当たるとか当たらないとか以前に人生の大きな出来事は全てチャートに現れているという前提がないとこんな逆算なんてやれない訳で、それだけインド占星術は精度の高さに自信を持っているということなんでしょう。
インドでは占星術はれっきとした学問として扱われているそうです。インドの聖典「ヴェーダ」を理解実践する上での天文学分野の学問として発展したのが「インド占星術/ジョーティッシュ」そして医療分野の学問として発達したのが「アーユルヴェーダ」ということなんです。
確かにSさんの佇まいも、占い師というよりは完全に理系の研究者という雰囲気。パソコンを睨みつけながらカルテのように書き込まれた手書きの数字を修正していく様は、神秘もかけらもない(失礼!)そこがかなり新鮮ではありました。インド古典音楽もそうですが、何かと神秘のイメージがあるインド文化、実は一歩足を踏み入れると神秘の入る隙間もない緻密な詰め将棋的数字の世界が展開されているのですよね。
「8分くらい誕生時刻ずれてると思いますよ、チャートも少し変わって、さっきほど仕事左うちわじゃないかも〜(笑)でも悪くないです。ただ人間関係の行き違いには注意ですね。」とのことでした。ほっ。
なんだか占いっていうより人生の健康診断受けてる気分でした。
とにかく「占い」に対するイメージが随分と変わった貴重な時間でした。インド占星術のしくみをちょこっと垣間見ただけでも、どんな人にも良い時期と悪い時期があり、それはずっと続くわけじゃないということが分かる。あの人最近調子いいなあと写れば、ああ良いダシャーなんだなと思え、大変そうに見えるとそういう時期か、と思える。地味だと思ってた人が急に華やかになったり、またその逆もある。人の世をちょっとだけ俯瞰する余裕が生まれます。
そして、ここまでオーダメイドのホロスコープを作って戴いたら、雑誌の軽い占いに一喜一憂する無駄な時間も省けそうで、心おだやかに過ごせそう。そういう意味でもホント人生のお医者さんみたいだなあと思いました。Sさん、本当にどうもありがとうございます!
インド占星術の世界、もっと詳しく知りたくなってしまいました。
某日某所の喫茶店でインド占星術の研究家Sさんと待ち合わせすると、
片手にはパソコン、片手には何やら数字や図形が手書きでみっちり書かれた紙が...。
インド占星術のホロスコープは見慣れた西洋占星術の円形ではなくてこんな風に四角い形。南インド式と北インド式では形が若干変わります。(私のホロスコープではありません。念のため)
西洋占星術にはないインド占星術の大きな特徴のひとつに「ダシャー」と呼ばれる未来予測技法があります。これ、インド占星術の中では重要な技法らしい。ダシャーの技法には沢山種類があるらしいのですが、一番良く使われているものは、ヴィムショッタリダシャーと呼ばれ、生まれた時から120年間を一周期とし、9つの惑星に6年から20年の期間を与えます。太陽(6年)→月(10年)→火星(7年)→ラーフ(18年)→木星(16年)→土星(19年)→水星(17年)→ケートゥ(7年)→金星(20年)で一回り!その人の人生がどの惑星の時期から始まるかは、生まれた時の月の位置によって計算します。インドでは各惑星に吉凶の象意が与えられ、もちろんホロスコープの状態にもよりますが、だいたい吉星とされる木星期や金星期は吉の時期、凶星とされる土星期やラーフ期は大変な時期と分類されるのです。さらに十数年ワンサイクルだと大雑把すぎるので、ひとつの惑星期をさらに9惑星で割り、それをさらに9で割ってレイヤー化するとことで、より詳細な未来予測が可能となるらしい。
インドではこの未来予測技法が、個人だけでなく政治や会社などの重要な決定の場でも活用されているそうです。
そして長期の惑星期が切り替わる時は、大きな変化があり性格までもが変わってしまうのだとか。
いや、これは面白い、そして使える!(写真ダシャー一覧表。こんな風に細分化されて人生の流れを予測します。)
Sさんによると、私は去年の5月まで19年間に渡る長〜い土星期を過ごしてきたらしい。今はようやく土星期が終わって水星期に切り替わり色々と変化に忙しい時期。何かと重苦しい土星期から、スピードの早い水星に切り替わると、とかく忙しくなりがちなので、追いつくのが大変なんだとか。確かに去年から自分の中でひとつ章が切り替わった感があり、人生更地でこれから何をしようとずっと悩んだ時期でもあった(身体も壊したし)それは大震災など社会の変化の影響だと思ってたけど、個人の変化でもあったんだな。そして春あたりから確かにやたらとバタバタしている。
来年一年はまだ落ち着かないけど、再来年から色々な事がスムーズになって仕事をがんがんやれるとか。やった〜!!!
家族の事でも少し気になることがあったので、色々尋ねたり質問に答えたりしていると、Sさん突然「あ〜そっか、もしかしたら誕生時刻ずれてるかも」と言い出しました。そこで人生の色々な転機の時期を細かく質問され、何とそこから逆算して誕生時刻を調整していくのでした!びっくしりたけど、日本では誕生時刻は割といい加減なのでよくやるんだそうです。それにしても当たるとか当たらないとか以前に人生の大きな出来事は全てチャートに現れているという前提がないとこんな逆算なんてやれない訳で、それだけインド占星術は精度の高さに自信を持っているということなんでしょう。
インドでは占星術はれっきとした学問として扱われているそうです。インドの聖典「ヴェーダ」を理解実践する上での天文学分野の学問として発展したのが「インド占星術/ジョーティッシュ」そして医療分野の学問として発達したのが「アーユルヴェーダ」ということなんです。
確かにSさんの佇まいも、占い師というよりは完全に理系の研究者という雰囲気。パソコンを睨みつけながらカルテのように書き込まれた手書きの数字を修正していく様は、神秘もかけらもない(失礼!)そこがかなり新鮮ではありました。インド古典音楽もそうですが、何かと神秘のイメージがあるインド文化、実は一歩足を踏み入れると神秘の入る隙間もない緻密な詰め将棋的数字の世界が展開されているのですよね。
「8分くらい誕生時刻ずれてると思いますよ、チャートも少し変わって、さっきほど仕事左うちわじゃないかも〜(笑)でも悪くないです。ただ人間関係の行き違いには注意ですね。」とのことでした。ほっ。
なんだか占いっていうより人生の健康診断受けてる気分でした。
とにかく「占い」に対するイメージが随分と変わった貴重な時間でした。インド占星術のしくみをちょこっと垣間見ただけでも、どんな人にも良い時期と悪い時期があり、それはずっと続くわけじゃないということが分かる。あの人最近調子いいなあと写れば、ああ良いダシャーなんだなと思え、大変そうに見えるとそういう時期か、と思える。地味だと思ってた人が急に華やかになったり、またその逆もある。人の世をちょっとだけ俯瞰する余裕が生まれます。
そして、ここまでオーダメイドのホロスコープを作って戴いたら、雑誌の軽い占いに一喜一憂する無駄な時間も省けそうで、心おだやかに過ごせそう。そういう意味でもホント人生のお医者さんみたいだなあと思いました。Sさん、本当にどうもありがとうございます!
インド占星術の世界、もっと詳しく知りたくなってしまいました。
by umiyuri21
| 2012-07-16 14:15
| 日々の暮らし
瞑想やヨガ、インド占星術、創作活動、日々の暮らしや旅など、色々綴っております。基本的に長文です。
by Yuriko
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