ソング・オブ・ラホール

 
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 今日は映画「ソング・オブ・ラホール」とそれに引き続き、パキスタン協会が主催する村山和之先生による映画にまつわる講演会に行って来た。1日どっぷりパキスタンDay。映画はパキスタンの伝統楽器でジャズの名曲を演奏する、サッチャル・ジャズ・アンサンブルというグループと、その音楽家達がテーマになってる。

 彼らの音楽を初めて聞いたのは、2011年。インド亜大陸の古典楽器で演奏されるジャズの名曲は、聞いた瞬間にえっ!って笑っちゃうんだけど、よく聞くと凄い、二度三度と聞くとじわっと染みる、不思議な魅力があった。
 丁度時は大震災の直後、不安定な空気の中で、彼らの音楽を聴く度に、瓦礫の中に咲いた一輪の花、といったイメージが思い浮かんだ。それは小さな、でも力強い希望の感覚で、その裏側に痛みと悲しみを併せ持っている感じがした。それがJAZZの名曲のなつかしいメロディーと相まって、何とも惹きつけられる。それはインドの最近の音楽にはない繊細な感性で、私はその音楽が生まれた場所の背景に、とても興味を持った。そういう経緯で、2012年の冬に彼らの取材をするという村山和之先生に同行させていただき、サッチャル・スタジオを訪れたのだった。

 そんな彼らのドキュメンタリーが日本で上映されるなんて!感無量...!


 今日映画を見ていて、あの時自分が感じていたイメージがあながち間違っていないのだと、改めて実感した。瓦礫の中に咲いた一輪の花。
 映画の中でバーンスリー奏者のバーキルが言う。「自分が痛みや悲しみを抱えていないと、魂の籠もった演奏はできない。ラーガの中に込められた悲しみを表現することはできない。」
 
 インド亜大陸の文化圏では彼らの地位は低く、加えてイスラム教の原理主義化で音楽産業は衰退を余儀なくさせる。生活は厳しく、その中で彼らは、自分が継承してきた音楽の技能をそして文化を途絶えさせたくないと願う。
サッチャル・ジャズの音楽にはそうした希望が込められている。

 映画の中でも、音楽を聞きながら、何度も切ない気持ちになり胸を締め付けられた。それが彼らの音楽の底流に流れるラサなのかもしれない。
 地味なドキュメンタリーだけど、また観に行きたくなってしまった。

そうそう、それよりも、何と9月3日の東京ジャズフェスティバルに http://www.tokyo-jazz.com/来日するそうなんです!観に行かなくちゃ!

 写真はサッチャル・スタジを訪問した時のリハーサル風景。映画のメンツがそのまんま!
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by umiyuri21 | 2016-08-27 02:09 | 映画


旅とヨガとイラストレーション。世界と身体と脳内をめぐる旅。


by 若山ゆりこ

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