インド服マニアinアーメダバード
なんだかんだと、もう8回もインドに通い続け、年々上がる物価に辟易し、言わなきゃ何もやらないインド人にムカムカし、観光地はポン引きばっかりでうざくて回る気もしないのに、毎年インドに行きたくなってしまうのは、やっぱりこの国が私にとってとっても刺戟的な国だからだと思う。
音楽やダンス、映画や料理どれもが完全独自路線で、長い豊かな伝統もある。そしてやりすぎなほどドギツイ過剰さでこれでもか!これでもか!と迫ってくる。
インド服もその一つ。めまいがするくらいカラフルで、ビーズだの刺繍だのがみっちりついて、時にはガラスで光らせて、これでもか!これでもか!と装飾しまくるインド服はかなりの独自路線なのでは・・。そんなインド服が私は大好きなのだ。綺麗な色、素敵な柄のピカピカビーズが光る服を服を眺めていると、自然と気分が高揚してくるんだ。そんなピカピカ、キラキラした世界を持ち帰りたくてついいつも要らぬ物まで買い込んできてしまう。でもって、モノトーンで埋め尽くされた東京の電車の中、一人ドピンクの服を着て浮きまくってる自分に気づき、恥ずかしくて1回きりしか着ないことも多数。今年はなるべく積極的にインド服着ようと思ってるんだけど・・。
さて、グジャラートは実はインドで一番織物業が盛んなところ、西のカッチ湿地付近には少数民族が住んでいて、彼らの作る、刺繍やミラーワークの絞り染めの工芸品がまた素晴らしいとか・・・。サプタックで音楽祭もいいけれど、素敵なグジャラートの布地でパンジャビーとか作れるといいなあ、と密かに目論んでいた。
アーメダバードのロウ・ガーデン付近には布地を売るナイトマーケットが立つ。早速出かけてみると、目がちかちかするほどのガラスや刺繍で埋め尽くされた。それはもうまばゆいばかりの、スカートやチョリが売られていた。どうやらこれはお祭り用の晴れ着らしい。とにかくこんなビカビカ見たことないってくらいのすさまじい色彩感覚。足首まで隠れるロングスカートは、ベリーダンスの衣装にも出来ないほどド派手だけど、膝下くらいまでの短いスカートを見つけた。これならブーツとか履けば結構かわいいんじゃないか?って思って試着してみると、なんだか周りがにやにや笑ってた。これどうやら子供用のスカートらしかった。ベリーダンサーのAYSELとお揃いで構わず買うことに。小さすぎて着れないチョリとセットで600ルピー。
以前何かの本でインド人の装飾に対する飽くなき情熱は、飾ることによって、触れることが出来ず、目に見えないものをなぞるため、というような一文を読んだことがある。これは装飾を極端に切り捨てることで、精神性を表現しようという日本的考えと正反対だけれど、多分向かっている方向は同じなんだろう。飾れば飾るほどになにか神聖なものに近づこうとしているんだろうか。その情熱は分からないでもないが、それにしてもスパンコールや反射するプラスチックをノリで貼り付けるのはどうかと思う。どうせ飾るなら、壊れないようにやってほしい。
インド服を買い込むのはいいが、いつも困らされるのは激しい色落ち、飾りがすぐ取れちゃうこと。買って直後にぼろぼろ、ビーズが取れるなんて日常茶飯事。
でも、今回はもっと激しい失敗をやらかした。アーメダバードでお洒落なインド服を売る小さなブティックをたまたま見つけた。オーナーがデザインして個人で服を作ってるお店っぽかった。興奮して物色し、白と黒と金のコンビネーションのモダンなデザインのパンジャビーを2600ルピーで衝動買い、結構根が張るけど、今はちょっと洒落てるパンジャビはこのくらいするのだ。
さて、うれしくてその夜のサプタックに早速着ていく。隣に座ったオランダ人旅行者にも「それいいね」なんて言われてうきうき。ところが一度立ち上がって、少々足首がゆるめだったチュリダールの裾をうっかり踏んだまま座ったら、「ビリっ」とイヤーな音。見ると太ももの所の布がぱっくり裂けていた。このくらいの力で縫い目でもないところが裂けるなんて一体どんな安布使っているんだ!!生憎翌日朝に出発しなくてはならず、買った店にも苦情を言えない、きっと時間があれば作り直してくれたんだろうな。しかしぴかぴか装飾だけが派手で張りぼてみたいな服なんだな〜・・みなさんインド服を買うときはくれぐれも注意しましょう、そしてなるべく時間に余裕をもって、身体に合ったサイズにお直しをしてもらいましょう。
その後ムンバイのテーラーにつぎあて&サイズ直しを頼んだら、100ルピーで直してくれたは良いが、今度は足首がきつくなりすぎて、引っ張ったところ別な箇所が破けました・・これで2600ルピーってどうなのさ!!デザインはなかなか素敵だったんだけどね。(買った直後にホテルの部屋で撮った写真、これが最初で最後、南無〜・・)
アーメダバードでは1月中旬にカイト・フェスティバルが行われるせいか、道のあちこちでカラフルな凧糸を作っている風景に出くわした。糸車のようなものを回して、なんだかグジャラートらしい風景なんて眺めていたら、なんと職人さんは直接掌に染料をためて、糸に塗りつけているではないか・・!ちょっとそれってかなり肌と身体に悪いんじゃないか・・?それにそんな色づけ方してたら色落ちすごそうなんですけど・・。これが凧糸だけならまだしも、普通の服用の糸ももこんな風に色つけてたらどうしよう・・
まばゆすぎるカラフルな服を買うのが少々怖くなった。
インド服とのつきあいはまだ一筋縄ではいきません。
音楽やダンス、映画や料理どれもが完全独自路線で、長い豊かな伝統もある。そしてやりすぎなほどドギツイ過剰さでこれでもか!これでもか!と迫ってくる。
インド服もその一つ。めまいがするくらいカラフルで、ビーズだの刺繍だのがみっちりついて、時にはガラスで光らせて、これでもか!これでもか!と装飾しまくるインド服はかなりの独自路線なのでは・・。そんなインド服が私は大好きなのだ。綺麗な色、素敵な柄のピカピカビーズが光る服を服を眺めていると、自然と気分が高揚してくるんだ。そんなピカピカ、キラキラした世界を持ち帰りたくてついいつも要らぬ物まで買い込んできてしまう。でもって、モノトーンで埋め尽くされた東京の電車の中、一人ドピンクの服を着て浮きまくってる自分に気づき、恥ずかしくて1回きりしか着ないことも多数。今年はなるべく積極的にインド服着ようと思ってるんだけど・・。
さて、グジャラートは実はインドで一番織物業が盛んなところ、西のカッチ湿地付近には少数民族が住んでいて、彼らの作る、刺繍やミラーワークの絞り染めの工芸品がまた素晴らしいとか・・・。サプタックで音楽祭もいいけれど、素敵なグジャラートの布地でパンジャビーとか作れるといいなあ、と密かに目論んでいた。
アーメダバードのロウ・ガーデン付近には布地を売るナイトマーケットが立つ。早速出かけてみると、目がちかちかするほどのガラスや刺繍で埋め尽くされた。それはもうまばゆいばかりの、スカートやチョリが売られていた。どうやらこれはお祭り用の晴れ着らしい。とにかくこんなビカビカ見たことないってくらいのすさまじい色彩感覚。足首まで隠れるロングスカートは、ベリーダンスの衣装にも出来ないほどド派手だけど、膝下くらいまでの短いスカートを見つけた。これならブーツとか履けば結構かわいいんじゃないか?って思って試着してみると、なんだか周りがにやにや笑ってた。これどうやら子供用のスカートらしかった。ベリーダンサーのAYSELとお揃いで構わず買うことに。小さすぎて着れないチョリとセットで600ルピー。
以前何かの本でインド人の装飾に対する飽くなき情熱は、飾ることによって、触れることが出来ず、目に見えないものをなぞるため、というような一文を読んだことがある。これは装飾を極端に切り捨てることで、精神性を表現しようという日本的考えと正反対だけれど、多分向かっている方向は同じなんだろう。飾れば飾るほどになにか神聖なものに近づこうとしているんだろうか。その情熱は分からないでもないが、それにしてもスパンコールや反射するプラスチックをノリで貼り付けるのはどうかと思う。どうせ飾るなら、壊れないようにやってほしい。
インド服を買い込むのはいいが、いつも困らされるのは激しい色落ち、飾りがすぐ取れちゃうこと。買って直後にぼろぼろ、ビーズが取れるなんて日常茶飯事。
でも、今回はもっと激しい失敗をやらかした。アーメダバードでお洒落なインド服を売る小さなブティックをたまたま見つけた。オーナーがデザインして個人で服を作ってるお店っぽかった。興奮して物色し、白と黒と金のコンビネーションのモダンなデザインのパンジャビーを2600ルピーで衝動買い、結構根が張るけど、今はちょっと洒落てるパンジャビはこのくらいするのだ。
さて、うれしくてその夜のサプタックに早速着ていく。隣に座ったオランダ人旅行者にも「それいいね」なんて言われてうきうき。ところが一度立ち上がって、少々足首がゆるめだったチュリダールの裾をうっかり踏んだまま座ったら、「ビリっ」とイヤーな音。見ると太ももの所の布がぱっくり裂けていた。このくらいの力で縫い目でもないところが裂けるなんて一体どんな安布使っているんだ!!生憎翌日朝に出発しなくてはならず、買った店にも苦情を言えない、きっと時間があれば作り直してくれたんだろうな。しかしぴかぴか装飾だけが派手で張りぼてみたいな服なんだな〜・・みなさんインド服を買うときはくれぐれも注意しましょう、そしてなるべく時間に余裕をもって、身体に合ったサイズにお直しをしてもらいましょう。
その後ムンバイのテーラーにつぎあて&サイズ直しを頼んだら、100ルピーで直してくれたは良いが、今度は足首がきつくなりすぎて、引っ張ったところ別な箇所が破けました・・これで2600ルピーってどうなのさ!!デザインはなかなか素敵だったんだけどね。(買った直後にホテルの部屋で撮った写真、これが最初で最後、南無〜・・)
アーメダバードでは1月中旬にカイト・フェスティバルが行われるせいか、道のあちこちでカラフルな凧糸を作っている風景に出くわした。糸車のようなものを回して、なんだかグジャラートらしい風景なんて眺めていたら、なんと職人さんは直接掌に染料をためて、糸に塗りつけているではないか・・!ちょっとそれってかなり肌と身体に悪いんじゃないか・・?それにそんな色づけ方してたら色落ちすごそうなんですけど・・。これが凧糸だけならまだしも、普通の服用の糸ももこんな風に色つけてたらどうしよう・・
まばゆすぎるカラフルな服を買うのが少々怖くなった。
インド服とのつきあいはまだ一筋縄ではいきません。
by umiyuri21
| 2008-01-19 00:14
| 旅行
瞑想やヨガ、インド占星術、創作活動、日々の暮らしや旅など、色々綴っております。基本的に長文です。
by Yuriko
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