カテゴリ:アート( 7 )

旅先で絵を描く

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インドに通年暮らしてみよう!と思いったのは去年の12月。一旦ビザのために日本に戻ったものの、七ヶ月めに突入しました。初めてのケーララの雨季。水浸しで大変なんじゃないかと思っていたが、泊まっているところは小高い土地だし、乾期より気温は低く、意外と過ごしやすい。どこか日本の夏の終わりにも似ていて、メランコリーで静かな空気もいい。内向きになれて、瞑想や創作活動に適したエナジー。

とはいえ雨が多いので、計画的な外出はできないし、雨が降ると涼しく、晴れると暑く、しかも湿度が高いので、涼しいのか暑いのかよく分からず、体調管理はけっこう大変。この時期は現地の人も病気をしやすい時期だとか。

今は、グルジの従姉妹が経営しているAhimsa Garden Retreatという場所に泊まってる。シーズンオフだから客はいない、スタッフが建物や庭を管理しているだけ。そこの離れの一角の小さな部屋に住んでいる。
もともとスタッフルームだったとかで、部屋は小さくこの時期は少しカビ臭い、でも敷地内の庭やヨガホールは自由に行き来できるし、町から遠いので、食事も頼んで作ってもらっている。毎日近所に住むおばちゃんが来てケーララごはんを作ってくれる。
 朝起きたら、ジャングルが見えるヨガホールで瞑想とヨガをして、終わったら朝食が出来上がっている。まさに、何と素晴らしい環境であろうか!!話し相手もネパール人のスタッフくらいしかいないし、本当に1日静かに過ごせる、しかも必要な時間にはご飯やお茶が出てくる。


以前、東京で体調を壊してしまい、光や人ごみ、電気機器の振動音などに敏感になってしまったことがあり、いつも神経をとがらせていた。その頃、あふれる緑に囲まれた場所で静かに溶けるように暮らしたい、と心から願っていた。もう10年近く前のことだが、気がつくと当時の理想の環境にいるではないか!何でも願ってみるものです。

自由な時間がたっぷりあるので、重い腰を上げて、i-padとphotoshopをきちんと使いこなして絵を描く、という課題に取り組んでみた。今までもYoginiの連載で小さなイラストを描いて入稿していたが、ずっと慣れずに苦労していたのだ。macbookの小さい画面は見にくいし、ipad用のお絵かきアプリは全く始めて使うし、Photoshopも旅に出るために最新版を月額1000円でダウンロードしたら、古いヴァージョンと使い勝手が違って、何もかもよく分からない。締め切りもあるから、思うようにいかず、毎回イライラ。もともとPC関連は苦手だから、ちゃんと覚えようと思いつつ今まで伸び伸びに...(T . T)

焦らずじっくり、あれこれ試行錯誤すると、意外と小さい画面でも今まで通りに描けることが分かった。それどころか、ipadを使うと、自由に拡大表示できて画面に直接描いていけるから、慣れればもっと自由度は高くなりそう、と今更ワクワクしている。(ここまでに半年、本当に今更です...)
使い勝手は大分つかめてきたので、残りのインドでの貴重な時間、折々の場所の空気を吸いながら作品を描いていきます!とここで宣言します!w

ケーララの雨季、ゆるりと静かに過ごしたい人に、意外とオススメです♫

作品完成図は今日は回線が細くてアップロードできませんでした。This is India!
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by umiyuri21 | 2017-07-25 17:24 | アート

Yuriko's Mela Vol.2 若山ゆりこ原画ガレージセールのお知らせ!

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突然ですが、9月20日(金)と9月21日(土)の2日間、自宅経堂サラーム・バワンにて若山ゆりこの原画をお手頃価格にて大放出!のガレージセールをしようと思います。

昔から描きためていた古い絵が、ほとんどタンスの肥やしになって眠っていることに気が付き、単なる部屋の邪魔ものと成り果てているのが忍びなくなりました。どうせならお求めやすい値段でお嫁に出して、誰かのお部屋の壁を飾ってもらったほうがずっといいなあと思い立ちました。
という訳でYuriko's Melaの第2弾は、私の作品が中心です。

比較的新しいおなじみの絵柄から、こんなの描いてたの?と少々恥ずかしくなるような古い絵まで一気にお手頃価格で放出します。
古い絵は作品によっては3千円くらいから出そうと思います。日記のように描きためていたデッサン類も数百枚あり、こっちは千円以下で。
2000年から〜2007年頃の作品が中心となります。

原画の他に若山ゆりこグッズや、Masala Teeも販売いたします。
展示会というよりはガレージセールの趣きで、がさっとあるもの全部大放出といたしますので、ご興味のある方、是非のぞきに来てください。
どうぞよろしくお願いいたします。

Yuriko's Mela Vol.2
若山ゆりこ原画ガレージセール

開催日時:2013年9月20日(金)15:00~21:00 /9月21日(土)13:00~19:00

開催場所:経堂 サラーム・バワン(経堂駅より徒歩15分)


会場は自宅になります。ご興味のある方に住所と行き方をお知らせしますので
メッセージ下さいませ。(umiyuriko★gmail.com ★の部分を@に変えて送信下さい)
予約は特に必要ありません。お気軽に見に来て下さい。
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by umiyuri21 | 2013-09-03 20:55 | アート

チャロー!インディア

c0010791_2302820.jpg六本木の森美術館にて開催中のインドの現代美術展「チャロー・インディア!」ようやく見てきました。昨日はサラームがJ-WAVEと森美術館のコラボイベント「アートピクニック」に出演したので、ついでにおじゃまさせていただき、学芸員の方の解説付きで見て回ることができました。
「芸術は爆発だ!」と言ったのは、偉大な岡本太郎先生ですが、このチャロー・インディアに展示されている作品は、爆発と言うよりはクールで知的なものが多い。
 やむにやまれぬ衝動で表現しまくるという感じではなく、インドが抱えた問題や、アイデンティティの問題を、アイロニカルにアートで表現するという意味合いが強い気がしました。なので、見てただ感じるよりは、言葉による解説がある方がずっと深いところまで入ってきます。これから見に行く方は音声解説付き必須です。解説があるとかなり面白く見ることができるはず。
 いわゆるキッチュでB級なインドではなく、現代美術で読み解く現代インドという趣。


c0010791_2304353.jpg多分現代美術をやる人はインドでもかなりなインテリに違いなく、草の根レベルの膨大な職人達や、大衆大芸能のボリウッドに太刀打ちし、おまけに山積しまくる社会問題などの中で生きていると、無邪気に美しい物を描くという風にはならないのでしょう。
 現代美術家としての存在理由を打ち立てるには自然と「知」の部分に依ってしまうのかもしれません。
 
 帰宅してから「現代日本に生きる「私」をアートで表現するとしたら、どんな表現になるのかなあ」しばし楽しく想像してしまいましたが、日本人に比べたら、ネタの素材はインド人圧倒的に持ってますよね。だから表現してくなるんだろうなあ。


c0010791_2342030.jpg一番気に入ったのは、シーク教徒の若手二人組のこの作品。
 パンジャブ人のアイデンティティを表現してるそうですが、なんといっても隅々カワイイです。日本のアニメ好きだとか。
 
チャロー!インディア インド美術の新時代は3月15日まで!!
http://www.mori.art.museum/contents/india/
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by umiyuri21 | 2009-01-07 23:06 | アート

ご来場ありがとうございます&年賀状

c0010791_2138332.jpg11月16日から恵比寿のタワーカフェにて開催していた、「EXO-BEAUTY LIFE展」昨日無事終了いたしました。ご来場下さったみなさま本当にありがとうございます。見に来てくれてホントにうれしかったです。お世話になったタワーカフェの皆様にもこの場を借りてお礼申し上げます。

自分の作品を展示してたくさんの人に直接見てもらうのは、本当に良いエネルギーをいただける。色んな人が色々な反応をしてくれて、自分にフィードバックできるので、新しいインスピレーションも沸いてくる。ダンスも人前で踊ると、すごくテンション上がるけど、絵も同じだね。仕事で描くのとは全く違った気分になる。
また来年・・再来年あたりまでに沢山描きためてどこか展示したいな。

さて、個展という大仕事も終わり、今日は年賀状の為にポストカードを作った。この10年来年賀状はプリントゴッコで地道に一枚一枚刷っていたのだが、今年はマックも買ったことだし、フォトショップで作成して、ポストカードを印刷発注することに。しかしそれにしても、私にはきっとアナログなプリントゴッコの方が性にあってるのかもしれないわ・・。作品が出来上がったのはいいが、そこから発注用のデーターを作るのに四苦八苦し、半日以上かかってしまった。マニュアルとにらめっこし、しばし硬直し、何度も夫に質問しては仕事の邪魔をするなと険悪になり、やっと送ったと思ったら、やっぱり間違いを発見した。あ〜あ慣れればこんなことすらすら〜っと出来るのだろうが、イライラして頭痛がしてくる。でも、やっぱり手作業より格段に可能性が広がるので、早く使いこなせるようになりたいものだ。
 実はマックを買ったときに、マンツーマンのパソコン教室にちょっと通ったのだ。おかげで基本的なフォトショップの操作はできるようになったが、やっぱりまだまだ・・。簡単なフライヤーくらいは自分で作れるようになりたい。また通おうかと思っているが、マンツーマンは結構お金がかかる。誰か暇なときに私にフォトショップ&イラストレーターの操作をご教授してくれる方いらっしゃいませんか?もちろん謝礼は払います。でも、私にパソコンを教えるのは忍耐力が必要かもしれません。
 
 でも、おかげでなかなかにナイスなポストカードになりそうだ。沢山刷るから、年末イスタンブールで会う人々にも配っちゃおう〜。 
 写真は去年までのプリントゴッコで刷った年賀状です。
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by umiyuri21 | 2006-12-01 21:40 | アート

突然のお知らせですが

c0010791_1561737.jpgお知らせ遅すぎて御免!!
本日、MUSEUM TOKYOで行われる、インド音楽イベント「Ladies in Raga'n' Tala」にヘナ・ペイントで参加いたします。今回で2回目の女流インド音楽家によるイベントです。第2回目はヴォーカル特集、北インドのドゥルパド、カヤール、南インドのカルナティックがお楽しみいただけます〜。合間の時間にヘナしてコンサート聞いてる間に乾くのでちょうど良いかと。クラブイベントだと、ヘナ描いちゃうと思いっきり踊れませんからね〜・・。お試し1ポイント300円〜より。今夜お暇な方どうぞよろしく!!

「Ladies in Raga'n' Tala」

桂まりこ ::: ドゥルパド
慶九 ::: カヤール
渡辺麻由美 ::: カルナーティック
金子哲也 ::: パカワジ
森山繁(シゲジー) ::: タブラ
練馬太郎 ::: ムリダンガム
伴奏:新井 剛 (ヴァイオリン)
MAYA (ハルモニウム)

10月14日(土) オープン18:00~
スタート18:30~
 場所 Museum Tokyo 荻窪 03-5397-2741
当日券 3000円
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by umiyuri21 | 2006-10-14 14:58 | アート

Gothic Bellydance?

 c0010791_2313817.jpg気がついたら、ブログを随分更新していなかった。今とても分量の多い仕事をしていて、毎日それにかかりっきり、これだけ大量の数を一度に描くのは初めてで、精神的にも本当に期日に出来上がるのか、いつもどきどきしてる。でもやっと、ピークを上り切って、下り道。もうすぐだ、頑張れ〜!!
 その合間にも、好きな音楽関係のイラストをいくつか描いた。これは、ベリーベリーダンス3。チラシもステッカーもついでにチラシにちょこっと、コラムも書きました。今回はサラーム選曲でテーマは、トライバル&ジプシーってことで、全2作とは違った雰囲気で描いてみた。結構気に入っている。最近自分的にぴしっとクリアーな感覚によりも、うねうねした手描き感覚とゴス系が気になっていて、なんだかそういう雰囲気になった。
 
 c0010791_2324182.jpg さて、そんな折、アマゾンを検索していたら「GOTHIC BELLYDANCE」なるDVDを見つけた。そういうジャンルがあるとは、小耳にはさんではいたが、DVD出てるとは!ジャケットは、見てのお通り、スージー・スーとマークアーモンドかって感じのお姉様2人・・・気になったので買ってみた。で、昨日届いたDVDを見た。・・・・超B級!!!これはひどいよ。
 「GOTHIC BELLYDANCE」って要するに、トライバルのエスニックでオーガニックな部分を抜いて、より悪魔的退廃的にした感じの衣装で、ジルの代わりにナイフ持ったり、とげとげのアクセサリーを付けたり、まあゴスなんですわ。でも、結局レイチェルやファットチャンスのゴス風味って感じの踊りで、それはまだましな方で、もっとヒドいのは、場末のキャバレーで踊ってそうな安いおばさんが、SM部屋で下手な踊りを披露する場面があったり、ミニスカートに網タイツの太めの姉さん(ゴスロリ衣装ね)が現れたり、デルフォイの巫女風のダンサーだったり、中性の教会が出て来たり、とにかくステレオタイプなゴスのオンパレード。(ここまでベタだとかえって日本で受けそうで私はこわい。)何やってもエッジが立ってて、踊りが美しければ許せるが、踊りもいまいちだし・・・。
 まあ、説明文には生命の未知なる暗黒を表現する、と書かれてあるし、副題も「The Darker Side of Fusion」(笑)だからはじめから「美」を表現するつもりなんてないのかもしれない。「きれい」なんて言われたくないのかもしれない。人間の不快な部分、アグリーな部分を表現したいのかもしれない。でもそれを見事に表現するのは「美」を表現することより、実はよっぽど難しいのかも。
 
c0010791_233196.jpgそこで、先日古本屋で見つけた本1冊。フランス在住のモロッコ人作家、タハール・ベン・ジェルーンの「あやまちの夜」という作品。モロッコ関係の本はけっこうチェックしているつもりだったのに、この作家のことは全然知らなかった。この本は2000年に出版されていて、それ以外にも翻訳本が数冊出ている。フランスではゴンクール賞も取ってる有名作家らしい
。久々に読み応えのある小説だった。
この本はなんと言ったらいいだろう・・。まさにモロッコ風ゴス、人間の心の暗黒面、悪のエネルギーについて書かれた物語なんだ。とはいえ、はっきりとした筋書きはなく、混沌してとらえどころのない物語がいくつも連なっていて、現実と幻想が錯綜し、読んでいると、黄泉の国に引きずり込まれそう。かなりえエグイ描写が多いのに、不快感はなく、幻惑的な気分だけが残る、不思議な本だ。
 一応主人公はジーナという女性。彼女はその呪われた出自ゆえに、生まれつき悪のエネルギーを身にまとって生まれて来た。生まれつき神と近いところにいる聖者がマージナルな能力を身につけているように、ジーナも異界を行き来する能力を持っている。物語を読み進めてゆくうちに、彼女は半分は人間、半分はジン(精霊)として生きはじめ、やがてはシンボルとなって、人々の心に住み着き、物語として語り継がれるようになる。
 インド映画やアラビアンナイトのような東洋の物語に慣れてくると、物語とは結末にたどり着くまでの合理的で筋の通った一本の道ではなく、物語自体が生命をもった大きな流れ、という違った見方が出来るようになる。私たちの思考がつねに寄り道をしながら考えているように、物語もいつも筋道が通っている訳ではく、枝葉に分かれ、現実と空想が同時に語られる。
そんな多次元空間のような物語は、あっと驚く結末のカタルシスはないが、長い音楽を聞くように、陶酔感があり、想像力を羽ばたかせてくれるんだ。
 まあ、とにかくゴスをやるなら、ここまで奥行きのある世界を作って欲しいよ。
  
はい、私も精進します。
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by umiyuri21 | 2006-05-19 02:34 | アート

今年の締めくくりに

 c0010791_2404347.jpg 来週からインドへ行くので、それまでに今年やっておくべき事を片づけようと、ばたばたと忙しい。部屋の掃除、年賀状、仕事、連絡事項などなど一覧表にして終わったら、マルをつけていく。気のせいかもしれないが、自分にとって来年は新しいサイクルが始まりそうな予感がし、今年中にやるべきことはやっておこうという気持ちがいつもより強い。
  部屋の掃除はこの間一段落し、年賀状も作ったし、後何かやり残したことはないかと考えでいたら、ふと頭の中でひらめいた。「おお〜そうだお前がいたか!」と我に返ったのは去年の夏にモロッコで買った20号ほどの絵。気に入って買ったというのに、飾らずに1年以上も部屋の片隅に立てかけていた。これを飾らねば!
  
 この絵はエッサウイラのグナワフェスティバルに行ったときに、プレスルームがあった5つ星ホテルに展示されているのを見つけて一目惚れしてしまったのだ。エッサウイラは何故か地元のアーティストが沢山住んでいるらしく、小さながギャラリーがたくさんあって、絵が売られている。高級ホテルに展示してあるんだから、マージン取られて相場より高そうだ、と思ったので、町のギャラリーで同じような作品を探してみたが、やっぱりこの絵がいい。
 似た作風も結構あるのだが、色合いとかバランスとか人間の表情とか、何かが違うのだ。ブルーの額と絵の組み合わせも素敵だ。割と大きいのでしばらく迷ったが、2度目に見に行ったときに作者の女性がちょうど居て、これも何かの縁だろうと、値段を尋ねてみた。300ドル。ちょっと高いけど、買えない値段じゃない。値下げ交渉をしてみたが、同じ絵を描く身としては買いたたくのも気が引ける。結局おまけに素焼きにペイントした人形を付けてもらって、300ドルで買った。
 
 ところが自分で手にしてよく見ると、手製の額は角をホッチキスで留めただけでグラグラで、絵も釘に引っかけた状態で額に固定してあり、非常に危なっかしい。案の定、日本に持って帰って来る段階で額は崩壊してしまった。そして自分の部屋に戻ってみると飾るスペースがなかった。
  額を補修してきちんと地震が来ても壊れない状態に直す、飾れるスペースを作る。この2点をいつかやろうやろうと思いつつ・・気が付くと1年以上経って居たわけだ。
 ふと我に返って見れば自分も絵を描くんだから、こういう放置の仕方をしてたら絵の神様にもしかられそうだな〜深く反省。早速ハンズで補修のためにねじやら釘やらを調達してきた。私の性格のホントに悪いところは、もの凄い面倒くさがりだということ。こういう些事を遂行するのが一大事なのである。大抵寸法とか間違えて、一度の買い物じゃすまないからね。
  と言う訳でなんとか、試行錯誤して、きちんと飾れる状態まで直したのだ。マメな人ならどうってことないんだろうけど、私にとってはなにか大仕事をやり終えたような気分になってしまった。改めて、壁に飾って絵を眺めると、やっぱりいい絵だと思う。心なしか絵も喜んでくれている気がする。早く飾れば良かったんだよね。
  
c0010791_2412444.jpg 私はいわゆるアウトサイダー・アートとか、ナイーブ・アートとか言われる絵が大好きだ。これらは主に正式な美術教育を受けていない人によって描かれた絵で、精神を病んだ人が自分の内面のビジョンを表現した作品も多い。パースとかデッサンとかは狂っていても、「上手い絵」には絶対に出せない真っ直ぐな表現や、迫力がある。流行とかスタイルとか、売れるとか売れないとか、アーティストとしての自意識とか、そんなもん全く関係なしに、ただ描くんだよ!という真摯な想いがひしひしと伝わってくる。だから見ていると元気になるし、勇気づけられる。

  稚拙であっても関係なしに、内面の赴くまま、自分の衝動に従ってひたすら作品を作り続けた異形の芸術家達をフランスの現代美術家ジャン・デビュッフェと言う人は「アール・ブリュット(生の芸術)」と呼んで積極的にその作品を収集した。そのコレクションを収蔵した美術館が、スイスのローザンヌにあり今年パレオフェスティバルに行くついでに、見に行ったのだ。この話、誰にもしたことがないからついでに書いちゃおう。
 アール・ブリュット美術館には昔から興味があったが、はっきりいって高級保養地のローザンヌになんて一生訪れることもないだろうと思っていた。人生何が起こるかわからない・・。
 この美術館、実に実に見応えがあったのだ。もう一度、いや何度でも行きたい。今まで本で見て知っている絵がいくつも展示されていたが、実物はものすごい大きさだったことが判明ししばし唖然とする。とにかく巨大な空間に、細かくもやもやした意識の言葉にならない、混沌としたイメージがびっしり描き込まれている。ロマンティックな甘すぎる幻想、暗闇の中に見える夢、無意識の奇妙なノイズ、小人や植物や角の生えた動物。異教的な自然崇拝が見え隠れする。
  いわゆるフォークアートとかナイーブ派とか呼ばれている作品は、幻想的であっても明るい作品が多いけれど、このアールブリュットというやつはどっちかというと重い。人の心の暗黒面がひしひしと伝わってくる。日本でも「アウトサイダーアート」という画集が出版されていて、ここに展示されている画家の経歴が載っているけれど、それもまた半端じゃないんだな。(ご興味ある方は図書館で借りてみて下さい。)と、同時にルーブルやオルセー美術館に飾っている絵の何倍も共感できる。この人達が何を描こうとしているのか、絵を描く自分にはすごくよく分かる。とはいえ、このすさまじいばかりの集中力とエネルギーは、全く自分には及ばないものだ。本当に感動して食い入るように見てしまったけど、この絵は自分の部屋に飾ろうとは思わないなあ・・。だって狂気に影響されて、自分もバランス崩しちゃいそうだもん。
 でも、一見の価値はあるからスイスに行く機会がある人は是非、といってもスイスに行く人なんて私の友達にはいそうもないなあ・・。

 c0010791_14101567.jpg で、私の買ったモロッコの絵は生々しいアール・ブリュットというよりはフォークアートとかナイーブ派といえるものだろうけど、画家のプロフィールにはオートマティックに描かれた絵、と説明されていた。まあ、降りてきちゃってる訳ですね。そんなことを思い出しつつ、壁に掛けた絵を改めて鑑賞していると、ふと実はこの絵って、ほのぼのした結婚式の絵に見えてたけど、結構サイケデリックかも・・と思えてきた。
 真ん中で浮いてる人は単なる楽団で、たまたま浮いちゃって描かれている思ってたけど、本当に浮いてる人なのかも・・いわゆるジン(精霊)ってやつ?ってことは真ん中は普通の女性じゃなくて、聖なる存在を呼び寄せている人・・とか。それで、背後に飛び交ってる模様は当たりに放出されているエネルギーのようなもの・・。なあてね、でも実際グナワの儀式でトランスしちゃってる人も見てるから、あながち的外れではないんじゃないか??などなど深読みしてみる。夫に意見を聞いてみると「違うんじゃないの?」と言われちゃったけど。・・・・みなさんどう思いますか? 

アウトサイダー・アートへのリンク
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by umiyuri21 | 2005-12-17 02:32 | アート


旅とヨガとイラストレーション。世界と身体と脳内をめぐる旅。


by 若山ゆりこ

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