カテゴリ:美容( 8 )

香りを聴く

 先日香水を作っていただいた立野BUNさんが主催する、「新月と香りの会」に参加してみました。アロマテラピーって昔から少なからず興味があって、本を読んで精油を買ったりはしていたのだけれど、今ひとつピンと来るような来ないような、という状態だったのだ。BUNさんとの出会いで、お、これはもう少し深く入れるきっかけになるかも、と予感を感じ、会場に足を運んでみた。
 「新月と香りの会」は毎月の星座に合った精油をじっくり体験してみようという会。
今月の星座である牡羊座のテーマに合わせて立野さんが選んだ精油をムエットに染みこませ、一人づつに手渡される。手元にはクレパスや紙が用意され、香りを嗅いで感じたこと思い浮かんだ情景などを何でも書き留めて下さいね、と言われる。
 
c0010791_19254768.jpg まず回って来たのは「メリッサ」の香り。BUNさんは香りを手渡して、じっくり感じて見てくださいと言うだけで、具体的な効能などは一切説明しない。だから先入観なしでこの香りに触れることが出来る。
「メリッサ」の香りでまず浮かんでいきたのは、春の地中海の乾いた緑の風だ。まだ夏になる前の若葉の淡い香り、庭先になっているレモンの黄色。深い深い地中海のブルー。そしてどこか切ない気持ちも。
 次は「ゴールデン・チャンパ」こっちはどこか湿って暖かい、南国の土。椰子の木の瑞々しい緑、蓮の花のピンク色、バリ島の田舎道を素足でサンダルを履いて、たらたら歩いている時に感じる、土と緑の感触。
 
 
c0010791_17112015.jpg どんな事を感じるか、一人一人尋ねてゆくのだが、これが皆バラバラなのが面白い。でも根底にどこか共通している物があるような気がする。私はどうも、香りを嗅ぐと旅の情景とか色彩が思い出されてしまう、イメージを通してそこから触感や感情が広がってくるみたい。
 それを忘れないようにと、色鉛筆で紙に描きはじめると、色のイメージがどんどん膨らんで楽しくなって止まらなくなる。
 ああ、そうだった。昔よく好きな音楽を聴きながら、こうしてあてどなく心に浮かんだ線や色を落書きし続けてたっけ。こういうのしばらくやってなかったなあ。頭の中に思い浮かぶ色や風景を追いかけながら色を選んでゆくのは楽しい。香りひとつでこんなにイマジネーションが広がるんだ。

 
c0010791_1712718.jpg次にはブルガリア産の「ローズ・オットー」これは淡く広がるピンク色の光。「ワイルド・ローズ」はもっとスモーキーなピンク色、フラメンコダンサーの情熱的な黒と赤の衣装。
 そして「イランイラン」の香りを嗅いだ時。何故か思い浮かんだのは、去年バリ島に行ったときに泊まったホテルのスパの入り口の庭だった。イランイラン→バリ島なのは分かるけど、なぜここなんだ?と思ってスパの扉の開けると、マッサージを受けている私がいる。そうだそこでマッサージ師のお姉さんに身の上話を聞かされたんだっけ。
 「日本人の彼氏がいたんだけどふられてしまった。彼が忘れられなくて気がつくと年をとっていた。もう結婚するには遅い年齢になってしまったわ・・」そんな話を聞きながら私はマッサージを受けている。ちょうど雨が降ってきて、冷たくしめった緑の風がどっと部屋に流れ込んでくる。楽園の島バリのどこか気怠い風景だ。
 他の人々も、イランイランの香りを嗅ぐと、濃厚なんだけどどこかやるせない感じがすると言う。そうなんだ、だからあんな風景を思い出したんだなあ。でも、それがまるで映画のワンシーンのように、脳裏から映像がはっきり立ち現れてくるのがとっても不思議。

 
c0010791_17124154.jpg 今まで精油を選ぶ時はどうしても効能重視になってしまって、マッサージにはこれ、リラックスにはこれ、なんてじっくり香りそのものに触れてみることって実は少なかったのかも。あとは、どうも精油のクオリティというのもあるみたい。今回使ってくれた精油のいくつかはかなり貴重なものもあるらしい。
 最後に「ロータス」の香りを嗅いでおしまい。今まではずっと女性的な花の香りばかり嗅いできたけれど、最後に青々した茎のような「ロータス」の香りを嗅ぐと、気持ちがしゃんとクールダウンするのを感じる。薄暗い水辺や苔を思い起こさせるこの香り、落ち着く〜。
 すごいすごい、香り一つでこんなに脳内旅行ができるとは新たな発見だわ。こうして家に帰って落ち着いて振り返ってみても、香りに集中していた時間、いつもと違った感覚が開いていた気がする。香りを「嗅ぐ」のではなく「聴く」という言い方をするようだけど、まさに音楽を聴く感覚とも似ている。やばい、はまってしまいそう。
 でも私、今ベリーダンスと英語とトルコ語やってるんだよなあ、これ以上さすがに首を突っ込めない。ああ、時間とお金いくらあっても足りな〜い!!

興味ある方はコチラへ
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by umiyuri21 | 2009-03-29 17:17 | 美容

アーユルヴェーダ

c0010791_1143189.jpg 先日アーユルヴェーダのマッサージに行ってきた。場所はインド、じゃなくて祐天寺にあるハタイ・クリニックというところ。アーユルヴェーダには以前から興味を持っていてちょくちょく本を読んだりしていたが、いつも引っかかるのは自分の体質が分からないということ。ご存じの通りアーユルヴェーダにはヴァータ(乾燥・冷・軽)、ピッタ(油性・温・軽)、カパ(油性・冷・重)と呼ばれる3つの大まかなエネルギー(ドーシャ)分類があり、人間はこの3つのエネルギーのうちどれかひとつ、もしくは2つが優勢なタイプ、もしくは3つの混合タイプに分類され、そのエネルギーの質によって食事の仕方や日々の過ごし方が変わってくる。さらに季節や時間ごとに優勢になるドーシャが決まっており。例えばピッタがが優勢な季節や時間はピッタが過剰になりがちなので、ピッタ体質の人は注意するとか、細かな理論が展開されているわけ。
 
 で、大抵アーユルヴェーダの本の巻頭には自分の体質を判定する為の質問票が載っているのだけど、何回やってもイマイチぴんと来ない。3つの体質全部均等にあてはまるんだもん。太りにくくて色黒で、気分のアップダウンが激しいところはヴァータっぽいけど、暑いのが苦手で、汗かきでオイリー肌な所はピッタだし、寝るの大好き、お部屋でぼーっとしてるの大好き、放っておく動かないのはカパっぽい。あ〜結局なんだか混乱・・。と思いつつ本を読み進むのは星座が分からないで星占いの本を読むようで、どうもリアルじゃない。
 とはいえ、日本でアーユルヴェーダのサロンに行くとかなり高いので、いつかインドで行くだろうとそのままにしておいたが、先日どうしてもやっぱりはっきりしたくなって、出かけてみた。
 祐天寺にあるハタイ・クリニックは普通の診療所も併設していて、長年アーユルヴェーダの研究をされているという先生が診察してくれる。診察といっても本に出てくる体質判定法に記入するでもなく、今までかかった病気や最近の体調を尋ねて、脈をみておしまい。あっさり「ヴァータと少しピッタ体質」と言われる。と言われるとやっぱりそうかな〜そうだよなあ〜となんとなく納得。そんなにアクティブな性格じゃないんだけどなあ〜・・でも、すっきりした。これで本もスムーズに読み進められるわ。

c0010791_11504.jpg  診察の後は全身マッサージをしてもらう。その日の身体の状態にあったオイルを全身にたっぷり塗り込んで薬効をしみこませる。マッサージしてくれるお姉さんによればアーユルヴェーダはマッサージそのものより、体調に合ったオイルを身体に浸透させるのが大切なのだとか。
 ヴァータ体質の人はとにかく身体が冷えやすく、乾きやすいので、本日は身体を暖める効果のあるオイルを処方される。しかし、暑がりのピッタが若干入ってるせいか、北海道育ちのせいか、昔から暑いのは苦手で、部屋の中でもぼーぼーに冷房をかけて過ごしている私。上半身はだらだら汗をかいていても、下半身は冷え切っていたらしい。うわ〜気がつかなかった!薄着で冷房当たってしかも冷たい飲み物がぶ飲み〜ってもっての他だとか・・まあ、身体に悪いのは知ってたけど、耐えられないんだもん〜!!
 全身オイルまみれになり、最後に遠赤外線のドームで身体を温めてオイルを浸透させたあと、身体を軽く流しておしまい。う〜ん気持ちよかった!!やっぱり日本人のマッサージテクって丁寧でいいな。日本語で色々細かく質問できるのもいいし。高くても価値はあったかな。
 家に帰ると芯から脱力してそのまま数時間深い眠りに落ちてしまった。
 
 たまたま今日インドに行ってきたばかりだという知人に会った。インドに行ったしアーユルヴェーダでしょうと、7千円もするサロンに行ったら技術がなってなくてサイテ〜!ショックでした、と言う。次のインドはケララでアーユルヴェーダ三昧だ!と目論んでいた私は少々不安になってしまった。モロッコでハマム行った時も思ったけど、やっぱりマッサージのきめ細やかさはアジア人に限る。それに日本のサロンだと細かい疑問点やアドバイスが日本語で聞けるというのもポイント高い。最近は円安気味で、海外でスパ行っても超安って訳じゃないから、日本でお気に入りのお店に行く方が価値があったりするのかもね〜。でもやっぱりケララでアーユルヴェーダ&ヨガのデトックスな休日って憧れてるんだけど・・誰かお薦めの場所教えて下さい〜!
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by umiyuri21 | 2007-08-09 01:16 | 美容

眉毛

c0010791_1972866.jpg 私の眉毛はとっても太い。おまけに下がっている。この下がった眉毛を自分で上向きに修正することが上手くできないので、長いこと困っていた。下手にいじると切りすぎてしまうようでコワイし。
 ある日たまたま自由が丘を歩いていたら「眉毛カット1000円」の看板が目に付く。思い立ってその店にはいると、愛想の良いお姉さんがシャキシャキとあっという間に私の眉毛を上向きにしてくれた。わ〜!すごいすごい。1000円で眉毛問題が解決するとは思ってなかった・・。知らないうちに世の中って便利になっているのね。
 それから眉毛が伸びると、三茶周辺の眉カットをやってくれる美容室でお願いしてもらっていたが、美容室によってかなり上手い下手がある。あるところは小さいバリカンでが〜っと削るだけ。「無駄な部分は抜いてください。」と言うと美容師のお兄さんは眉毛を抜いたことがないのか、超おそるおそる毛抜きで眉毛をつかみ、超おそるおそる抜こうとするので「いいです、家で自分でやりますから」と言うとほっとしたような顔をした。この人は男だから自分で毛を抜いたことがないのかな〜〜・・?女は毛を抜くことなんか痛くもかゆくもないのよ〜!!
 やっぱり色々試したがはじめにいった店が一番上手いので、今日は自由が丘まで眉をカットしに行く。そしたら以前と同じようにお姉さんがシャキシャキ軽快に、とってもキレイに眉毛をカットしてくれた。残った細かい毛も丁寧に抜いてくれた。バリカンの店とは大違い。キレイに整った眉毛を見て、うっとりうれしくなって鏡を何回も見る。やっぱ眉毛カットは大切だ。本日1000円の小さな幸せ。
 
そういえば昔のペルシャやインドでは繋がっている眉毛が美しいとされた時代があったのだそうだ。眉毛が繋がってる=美って日本人的には絶対あり得ないけど、現代のボリウッド女優のカジョールなんか繋がった眉を抜こうとしていないから、やっぱり別に繋がっていてもいいものなんでしょうね。
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by umiyuri21 | 2007-05-22 19:19 | 美容

ヘンナの夜@Orient Express

c0010791_15211931.jpg 昨日はOrient Express Specialにて、初のヘンナブースを出した。友達には何度か描いたことがあったけど、ブースを出すのは初の試み、果たして握力が何人分持つか、ちょっとドキドキだった。
幸いなことに、サラームがヘンナ愛好家の美大生、余越さんと知り合い、助っ人に来て頂けることに。初のヘンナユニット結成となる。余越しさんの図柄は本当に細かくて、繊細なので、大柄で曲線の好きな私とは対称的で良い取り合わせだったのではないかと・・。またヘンナユニットやりましょうね。


c0010791_15213767.jpg結局2人で10人くらいに書いたのかな、慣れてないから一人20,30分かかって、その間四方山話をしたりしてるので、結局パーティー中一度もフロアに出なかった。ブースを出していたのが、端のソファー席だったので、すっかり和んでしまったというのもある。描いていると集中するので、音楽はBGM程度にしか耳に入ってこないし、ライトを付けているとフロアの様子が全く見えない。気が付いたら終わっていた・・というのが今回の正直な感想だったりして・・。
 ちょっと疲れたが、心地よい疲労。楽しかった!またこういう場が持てたらいいなあ。ただ、クラブイベントで描くと、その後どうしても踊ってしまって、図柄がはがれ落ちてしまうのが少々残念。コンサートの前後なんかが乾かすのにちょうど良いのかしら?ヘンナは結構忍耐なんだよね。しかも、その後石鹸洗い禁止だったりして、あまり現代向きではないのかも、だから私は好きなんだけどね。なんとなく時間の流れが違うモノという気がするんだ。インド古典音楽なんかと同じで。
写真は当日描いたものです!


c0010791_15241861.jpg当日描かせていただいた方&これから描きたい人のために、簡単なアフターケアなど。

・ヘンナを描いた後、表面が乾いたら、砂糖とレモン汁を混ぜたものをパッティングします。これはペーストの剥離を防ぎ、色づきを濃くする為のものです。

・レモン汁を2回ほどパッティングし、その後はがれないように4〜12時間そのままにしておきます。メディカルテープを貼ったり、ラップをしたり、手袋や、ストッキングで覆うなどして、図柄が崩れるのを防ぎます。
 理想は夜描いて、そのまま寝て朝、はがすこと。写真はストッキングで覆って寝た翌日のものです。それほど崩れてないでしょう?コツは、表面がうっすら乾き、かつ、完全に乾いてペーストが剥がれる前に、レモン汁でパッティングすること。それから関節はなるべく曲げない!根性で腕を動かさないように寝るので、あまり熟睡できませんでした・・(笑)


c0010791_15321213.jpg・水や石鹸を使わず、ボディー用のオイルなどでペーストを擦り落とします。木べらやキッチンペーパーなどを使います。擦り落とした後は、再度オイルを塗ります。写真はオイルのみでペーストを落としてすぐの状態。線はオレンジ色。手首の当たりは色が薄いです。剥がした後、1日かけて後徐々に色が落ち着いてきまので、この間なるべく水と石鹸は使わないことがポイント。お風呂や水仕事の時もビニール手袋を付けます。水を使う前に、オイルやみつろう、シアバターなどを塗布すると良いです。

c0010791_1525015.jpg・写真は剥がしてから24時間経過したもの。大分色が濃くなってきました。この状態が2、3日続いてその後少づつ薄くなってきます。だから、パーティーやステージ用に描くには前日じゃなくて、2日前に描くのが
ベスト。薄くなって早く消したい場合は、積極的に水仕事して下さい。(笑)お風呂でタオルなどで擦ると早く落ちます。

・と、まあ。この季節、湿気の多い日本では、ちょっとつらいものがあるんですが・・何しろエジプトやモロッコやインド、ラージャスターン地方など、乾燥した地域で描かれているものですので・・。以上はなるべく長持ちさせる為の方法で、あんまり神経質にならなくても大丈夫です。2〜3時間で剥がしても、けっこう色はつきます。私が初めてインドで描いてもらった時は何も知らなくて、1時間くらいで剥がして、普通に水を使いましたが、1週間くらいは持ちました。
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by umiyuri21 | 2006-06-24 15:29 | 美容

Almond Eyes Lotus Feet

 c0010791_1118576.jpg 前回のネタが反応あったので、また自慢の本を披露することに。
 今年の頭にインドで見つけた「Almond Eyes Lotus Feet 〜Indian Traditions In Beauty and Health」。この本はインドの皇族の女性が、宮廷での生活と、そこで学んだ美と健康の知恵について書いた本。どう?表紙がキレイでしょう!写真の少女のたおやかな美しさと、インドっぽい鮮やかなピンク色の装飾。この装丁が大好きで、時々眺めてはうっとりと幸せな気分になっているのだ。中も図版がいっぱいの美本。最近ゲットした本の中でも特にお気に入りの一冊なのだ。
 ちなみに、この本3000円以上したんだよね、インドで。すげ〜高級品。日本円で一万円くらいの感覚なのでは・・。本屋だけでなく、ボンベイのお洒落ブティックにも並んでいて、西洋人のマダムも買ってたな。レシピ集というよりは、著者の回想録のような本。すでに70歳を過ぎてる著者が、インドでも既に失われつつある、伝統的美容法を自身の経験を交えながら紹介してゆく。こっちは英語も平易でわりと読みやすく、結構面白い。皇族の女性といっても女性であることには変わりなく、インドの古い女性観に対する窮屈な想いや、嫁に行ってなかなか子供ができなく、周りからイヤミを言われたとか、初潮が来たときに戸惑った話とか、率直に書かれていて共感できる部分が多い。 普段インドに行っても生の女性の声なんか聞く機会がないから、私には貴重だ。

で、この本には実際彼女が宮廷などで教わった、様々な漢方薬やトリートメント法が紹介されている。本も書くくらいのインテリジェントな女性だけに、若い頃からアーユルヴェーダに興味を持って、宮廷出入りの医者から本格的に学んだらしい。とはいえ、アカデミックな口調では全くなく、実際の女性の生活に根付いた民間療法のレシピが、同時に紹介されているのが興味深い。
例えば・・
 
 妊娠したいときには:若く柔らかい菩提樹の芽を引き抜いて、すりつぶし、小さな丸薬を作る。これを朝に一つ、夜に一つ飲む。4日間続ける。

 妊娠したくないときには:二にぎりのタマリンドの種を蒸して、それを天日で干す。外側の皮がはがれて来たら、皮を剥き、すりつぶして粉にする。そこにターメリックパウダーと、ブランデー少々、砂糖を加えて捏ねる。細長い丸薬を作り、殺菌したガーゼで包んでタンポン状にする。それを夜膣に挿入し、朝外す。 これを3日続ければ処女のような膣になり、7日続けると2,3年は妊娠しない。15日間続けると、二度と子供ができない。

  などなど。この不妊タンポンはさすがに著者は試したことがないらしく、後年知り合った助産婦さんから聞いたのだそうだ。助産婦さんはこのレシピを祖母から教わったとのことで、女たちは度重なる妊娠の苦労に対する秘密の抵抗を試みていたという訳。
 古来から世界中の助産婦さんは、こうした男性には秘密の知識を保持していた。出産の痛みを和らげる薬、また堕胎による受胎調節まで行っていたと言われている。中世のヨーロッパではこうした女性による、薬草類を使った民間治療は、キリスト教の価値観に基づいた、男性によるアカデミックな治療法と真っ向から対立した。助産婦さんは魔女扱いされ、その知識も根絶やしになってしまった。
というのはヨーロッパの話で、その外側の世界では、近年までちゃんとそういう知恵が伝えられてきたのだ。多分日本にもあったんだろう。本になることもなく、誰かが記録することなく、途絶えてしまったものも沢山あるんだろう。ヨーロッパでは大鍋が魔女のシンボルとされていたらしいが、鍋に様々な薬草を入れて、秘密の丸薬などを作るという行為は、本当に魔女そのものだ。自然と結びついた神秘的な知識を沢山保持している女性が古来から魔女と呼ばれてきたのだろう。

 c0010791_11201356.jpg それで、思い出した。
 先日、サラームが国際交流基金でグナワについての講演を行った。その際、地元のミュージシャンで異様な存在感のあるハディージャという女性(写真参照)が髪を振り乱して踊るシーンの映像を見せた。終了後、来て頂いた人から「あのハディージャってひと有名らしいですよ。ヒーラー関係者の間では。」という新情報をいただいた。どうりで、見たときにすげ〜魔女っぽい人だなあと思ったらホントの魔女だったらしい。
モロッコには魔女っぽい人が結構いる。作家ポール・ボウルズの奥さんジェーン・ボウルズも一説には、お気に入りのモロッコ人女性に黒魔術をかけられて、病気になったと言われている。トランスの儀式グナワもそうだし、エジプトあたりに比べてイスラム以前の古い文化が残っているんだな。
 私はこうした魔女の怪しげな術と、一見他愛もないようなハーブを使ったパック剤や、クリームの作り方なんていうのは繋がっていると思っている。だからこそ妙に興味が沸くのだ。風呂場でハチミツや粘土をこね合わせた物なんかをを肌に塗っていると、うきうきとスリリングな気分に浸れるんだよね。
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by umiyuri21 | 2006-03-14 11:21 | 美容

パリ土産

c0010791_17135383.jpgサラームがパリ土産に、ナイスな本を買ってきてくれた。
「Beaute &Bien-etre a l'Oriental」と「Recettes de beaute des femmes du Maroc」という本。直訳すると「オリエンタル式美容、健康法」と「モロッコ女性の美のレシピ集」って感じかな。どちらも、モロッコや中近東に伝わる、伝統的美容法について書かれてある。実は最近この手のテーマにはまっていて、インドネシアでもジャムウの本、インドでも伝統的美容法の本を買ってきた。フランス語圏はさすがアラブ文化に強いね。モロッコの美容法なんて英語じゃ手に入らないでしょう。
洋書なので読むのが追いつかないのだけど、ゆるゆる辞書引きながら読んでいこう。
 どれも昔ながらの、スパイスやハーブやミルクや蜂蜜などを使ったトリートメント法が書かれてある。昔からスパイス、香料やオイルの原産国だった、この地域には自然の恵みを使った美の知恵が溢れているんだ。
 
そもそも興味の始まりは日本でも評判の高い、アレッポ石鹸やガスール、アルガンオイル、死海の塩などを旅行中にまとめ買いするようになったこと。現地でどうやって使われているか気になって、調べてるうちに、どんどん興味が広がっていった。
ちなみにアレッポ石鹸で知られる、オリーブ石鹸はもう15年以上も愛用してる。初めはマルセイユ石鹸というナチュラルなオリーブ石鹸がいいらしいという話を聞き、フランスで見つけて買ってきた。その後神戸のシュウケ邸というところで、ギリシャ産のオリーブ石鹸をまとめ買いできると聞いて、友達と一緒に買った。ついでに結婚式の2次会のお土産にもした。今ではどこにでも手にはいるけど、当時は貴重品だったんだ。

c0010791_17141377.jpg もともと吹き出物が出やすく、肌の悩みが尽きなく、化粧品売り場にいくとそれを逆手に取られて、高い化粧品を売りつけられそうになる。それがすごく嫌だった、でも、「これを使えばキレイになりますよ〜」と言われると反抗できない。
 でも、長い旅行中に、現地で調達する、オリーブ石鹸や死海の塩石鹸、アーユルヴェーダの化粧品、なんかを使っていたら不思議と全く問題は起きなかった。でも、日本に帰ってきたらまたもとの黙阿弥。結局化粧品じゃなくて精神状態や、食べ物、空気、運動不足なんかが肌に影響してるんじゃなかろうか、と思った。だから化粧品は別に高いものじゃなく、できるだけ害のない物を使えばいいんじゃないかと思うようになった。で、ナチュラル系に傾いて行った訳。
 それに、旅先で大量に買ってくるスパイスも、ただ料理に入れるんじゃなくて、髪のトリートメントやパック剤に使ったり、という観点に立つとまた新たな世界が広がってくる。安上がりでその上エキゾな気分も盛り上がり、けっこう効果もあるから、いい大人の暇つぶしになるのだよ。自分で作るってのもまた楽しい。本を読んでいると、あ〜、あそこの市場で売ってた物体はこういう風に使うんだ〜!!こういう効果があるとは知らなかった!と見過ごした自分が悔しく、また行こう!という気分になる。

さて、今回ゲットした2冊
「Beaute &Bien-etre a l'Oriental」はパリのオリエンタル・スパ関係者が書いた本で、けっこう取っつきやすい。「 Recettes de beaute des femmes du Maroc」はモロッコの薬草学者が書いていて、本格派。
でも、中はイラストや写真が入って夢広がる感じ。例えば第一章は「天使の髪の毛」と題された。ヘアケアの章。最初に「抜け毛を防ぐ」が出てくる。ちょっと一つ紹介しますね。

脂性の髪の抜け毛を防ぐには
2,3つまみの新鮮なローズマリーの葉をびんに入れる。シードル・ヴィネガーを注いで覆い、フタをする。そのまま10日間置いておく。髪をすすぐ際の最後のお湯に、用意したヴィネガーをカップ半分足してすすぐ。

こんな小さなレシピが100以上も紹介されてる。なかなか楽しい。

こんなのもある。

ガスールとハチミツのパック
コップ一杯のガスールの粉
大さじ一のハチミツ
100mlのローズ・ウォーター
100mlのオレンジ・ウォーター
全ての材料を混ぜ合わせて、顔に塗って10分置く、洗い流した後は、アルガンオイルを塗る。

ね、読むだけでエキゾな気分に浸れません?
モロッコではどれも安く売っている材料だけど、日本でもナチュラルコスメ系の店で手に入るものばかり。ただ、日本じゃオレンジ・ウォーターはなかなか手に入らないなあ。あ〜あの時どうして買わなかったのか・・今度言ったら買わねば!と旅心がむくむく広がってくる。そして私の旅の土産は増えるばかり・・。

 日本にも古来から伝わる伝統美容法の本ってないのかなあ。自然美容法の本は何冊か見かけたことあるけれど、何故か美本じゃないんだよね。エキゾ心もくすぐらないし・・。こういうのって貧乏くさいイメージなのかしら日本では。
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by umiyuri21 | 2006-03-06 17:20 | 美容

ヘンナ自慢&発表会

c0010791_16593618.jpg先日「ヘンナ実験台募集!」とサラームのブログに描いたら、けっこう反響があり、そのうち何人かに実験台になってもらいました。
  いや〜、自分以外の人に描くのってこんなに難しかったのね・・。何よりも自分がものすごく緊張してしまって、手元がおぼつかなくなり焦った・・。焦るとますます上手く描けない・・また焦る・・。
という具合に、道は険しいことを悟ったのでした。やっぱり自分の手に描くのとは全然具合が違うのだな・・。精進いたしますので、引き続き実験台募集中です!よろしくです。協力してくれた方ありがとう!またよろしく!
 
c0010791_16594965.jpg で、写真のヘンナは、大いに反省した私が気合い入れて自分の左手に描いたものです。明日のベリーダンスの発表会用です。何故かよく分からないが急に上手に描けるようになりました。やはり幾分学んだせいでしょうか・・。それにしても自分に描くときは手元は比較的安定しているのだが・・一体どうして、他の人だとぐらぐらしてしまうのか・・緊張してるだけではなさそうだ・・と考えてみたところ。姿勢に問題があるようだと思い至りました。
 テーブルの上に掌を乗せてもらって描いたんですけど、それだと脇がしめられなく手が安定しないのですね。インドの道ばたで描いている「メヘンディ・ワーラー」みたいに、直接手を取って近くに手を引き寄せて、自分の膝で相手の手を固定して、描いた方が具合がいいのではと思いいたりました。そういえばサラームに試した時は、テレビ見ながら畳に座り込んで描いたのだった・・。
 次回からはその描き方で試してみようっと!

  しかし今回は我ながら上手くいったのではないかと思います。しかしけっこう疲れたわ・・。ヘンナを施した手ってなんだか呪術的な魅力があり、仕事もそっちのけで気が付いたら見入ってしまったりしています・・。
早く他の人にもこのくらい描けるようになりたい・・。だって自分じゃ両方の手に描けないもんね。

 さて、明日はミシャールのベリーダンス教室の年末発表会が、荻窪のミュージアムで行われます。7時オープン、7時半開演です。私もエジプシャンとボリウッド、2曲踊ります。
踊り始めて間もないダンサーからサマンヨルまでお腹一杯、たらふくベリーダンスが見られる良い機会です。是非是非見に来て下さい!
入場料は2千円です〜。このお金はミシャールが出産したバリの産婆さんの元へ寄付されます。この産婆さんは病院で出産できない貧しい人の為の出産の手助けをしているとのことです。詳しくは www.mishaal.com

 それから日曜日には高田馬場のトルコレストラン、マルマラで8時よりサマンヨルのショーの前座として1曲踊ります。

みなさまよろしく!



 
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by umiyuri21 | 2005-12-08 17:05 | 美容

ヘンナいかが?

c0010791_11273722.jpg けっこうしんどかったバイトも金曜日で終わったぜ!ふ〜疲れた。でも、この疲れの原因の一部はラッシュ通勤なのだと判明しました。荻窪まで、井の頭線で吉祥寺経由で通うようにしたら、なんだか随分気分が違う。渋谷〜新宿経由だと、ラッシュの人混みのなかオヤジにもまれて突き飛ばされて、その度に殺伐とした気分になりましたが。下り電車で吉祥寺まで行くと、ぼーっと座れるし乗客もノンビリムードだし、帰りにユザワヤで画材も買えて気持ちに余裕ができました。仕事内容もさることながら、通勤場所って結構重要なのね〜。もうバイトなんかしなくて済むようにしたいけど。

c0010791_11275873.jpg オフィスに行く必要もなくなったので、一人祝いにヘンナをしてみることにした。アメリカのヘンナ関係のサイトを覗いていたら、ナイスな金属製アプリケーター付きボトルを見つけたのだ。ペーストやヘンナキットも売ってたので、まとめて取り寄せてみた。それにしてもアメリカにはヘンナアーティストがいっぱいいて、それはそれは素敵な仕事をしている。あ〜私もいつかはあんな細かい模様が描けるようになりたい・・。
  
 うん、それにしてもこの金属アプリケーターは確かに描きやすい!ペーストも柔らかくてほとんどストレスなしに描ける。ちょっと柔らかすぎて線が広がっちゃうのが玉にキズかな。やっぱり自分で色々調合してちょうどいい塩梅になのを見つけなくては・・。まだまだ修行が必要ですな。
 まあ、絵を描き始めた時も筆で細い線がなかなか描なくて、イライラしたけど、ある日突然描けるようになったし、気長につき合っていくことにしましょう。
 ストレス無しに描けると楽しくなってしまい。色々な所に描いてしまいました。それでもまだペーストが余っているので、今日の外苑前@OFFICEでのYILDIZ TRIBE BELLY DANCE NIGHTでお声をかけてくだされば、ワンポイントヘンナ描きますよ〜!!いかがですか?
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by umiyuri21 | 2005-11-20 11:30 | 美容


旅とヨガとイラストレーション。世界と身体と脳内をめぐる旅。


by 若山ゆりこ

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