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今日はヨガ日和

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菊名の家に越してきてから、一ヶ月半。もうずっと長い事いこと住んでいるような気持ちになっていいる。というのも、日々いろんな人がこの家にやってきて、いろんなことが起こるから。この家に一年いたら、そのままホームドラマの脚本でも書けそうな気がする。


何度も書いているがこのシェアハウスの母屋はフリースペースになっており、誰でも無料で利用できる。大概はここの主宰者の坂爪圭吾さんのファンの方が、訪ねに来て1、2日滞在して帰っていかれるが、たまに予想外の訪問者がやってくる。以前も一度本当に家がない、という男性がふらりと現れたことがある。今回も諸事情あって、泊まるところもお金もない、という緊急事態に陥ってしまったYさんが泊まりに来た。


Yさんはこの一年リゾートバイトをしながら、各地を転々として生活していたとのこと。北海道で数ヶ月過ごしたあと、伊豆での仕事が決まって静岡までやってきたが、急遽ドタキャンになってしまって行くところがなく、それでもすぐに次の仕事が決まるだろうと二日ばかり駅周辺で夜明かししていたそうだ。三日目になって体力の限界を感じ、坂爪さんのことを思い出して連絡を取った。そしてこの家にやってきた、という訳。


来たばかりのYさんはとても疲れ果てていて、どうしていいか分からないという様子だった。正直私は彼女を見てとても動揺した。というのも、自分も似たようなギリギリの生活をインドでして来たからだ。彼女と私の違いは大してない。ただ、緊急の時に助けを求められる家族がいる、というだけだ。私は向き合いたくない自分の現実を彼女に投影して、初めはあまり積極的には交流する事が出来なかった。

二日三日、とYさんの滞在が長引くにつれ、一体いつまでいるのだろうかと思っていた。


ある日、Yさんが坂爪さんからお説教された、という。私は単純に「これからどうするつもり?」という世間一般のお説教を彼がしたのだと思っていた。ところが聞いてみると、邪魔にならない様にと思ってコソコソするな。じゃまにならないなんてことは初めからできないんだから、もっと感じていることがあったら、表現して欲しい、というような内容。そして、この家の管理人業務をする代わりに、もうしばらくここに滞在したら良いのではないか、と提案したそうだ。


日々いろんな訪問者がやって来るが、シェアハウスの居住者は仕事で家を空けることが多く、坂爪さんもあまりここには居ないので、誰か家の管理をしてくれる人を探していたのだ。そして彼はYさんにさらにいくつかの課題を出した。このシェアハウスのブログを毎日更新すること、そして日々日記を書くこと。ビリースブートキャンプを行うこと。


お説教の翌日から、急にYさんの表情が明るくなった。そして毎日家の掃除をし、時にお料理までしてくださる様になった。今までは日中でもしんと静かで、夕方以降は近寄りがたい雰囲気があった母屋も、人が毎日手を入れてくれることで、空気が周り急に活気が出て来た。朝階下へ降りて行くと、窓が開け放たれ、空気がさっぱりと入れ替わっていて、人が行き来する気配があるのは、すごく気持ち良い。やっぱり家は使われるほどに喜ぶのだ。


最初はいつまでいるのかな、って思ってたくせに今ではYさんが居てくれることをとても感謝している自分がいる。すでに世間を踏み外してる人生に突入しているのだから、いい加減他人を世間の色眼鏡で見るのはやめようと、反省する。私がここにいる理由は多分そういうことなのかもしれない。


昨日ふと思いついて、Yさんと一緒に朝ヨガをやろうよと、誘った。私も心が折れそうな時、随分ヨガに助けられたから、それを少しでもシェアできたらうれしいなと思ったのだ。それにこの家に越して来た時から、母屋の広い和室でヨガクラスをやってみたかった。


その時のヨガの様子はYさんがブログに書いてくださった。声を褒めてくださったのはとても嬉しかったな。どうもありがとう!

彼女も書かれているが、この場所はヨガをやるには最適!住宅地の中にあるのに、雑木林に囲まれたこの場所だけ別世界だ。とても静かで、鳥のさえずりや、風で揺れる木々の葉の音が聞こえる。





出来たら定期的に、この菊名のシェアハウス、ごちゃまぜの家でヨガクラスができたらいいな。希望者が2、3人集まれば定期開催したいです。もし、参加したい!という方がいたら、ごちゃまぜの家、もしくは私までご連絡くださいませ。


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by umiyuri21 | 2018-05-17 19:12 | ヨガ

私という豊かさ〜天王星が牡牛座へ移動する時に

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先日、「受け取る事、受け取ってもらう事」というブログを書いたけれど、その後瞑想している時にふと「一番最初にあなたが受け取るのは、自分自身だよ」という声がした。


自分自身を受け取る。

自分を受け入れるという言葉はよく聞くけど

それを受け取るとすると、だいぶニュアンスが違う。


自分を受け入れる、というのは

ちょっと自分として不本意な自分も受け入れるというニュアンス

自分を受け取る、とすると

自分というまるごとの存在が、すでにギフトだという、視点に立つ事ができる。


考えてみたら、自分というのは全く突発的な存在だ。

何故自分がここにいるのか、何故この時代に生まれてきたのか、何故このような性格なのか、

誰も明確には説明できない。


今日食べたもの、今来ている服、ふと口ずさむ歌、窓から吹き抜けてくる風、

部屋の隅を今通り過ぎていった小さな蜘蛛、

この瞬間に起こっている事全て、別に私が明確に選んだわけじゃない。


じゃあ一体何が、誰が、何故、そうさせているか、偶然なのか必然なのか、

分からない人生を私たちは生かされている。


私たちはこの、無限の波のように押し寄せてくる生という贈り物に対して、

これはいいね、とかこれは嫌だとか、反応しているだけだ。


一体、どれだけの手が自分に向かって、差し出されているか!


今日食べるものがる、寝るところもある、着る服もある。

心臓は動いているし、呼吸はしている、食べ物は美味しいし、良く眠れたし、

それどころか、天気は快晴で、風は心地よく、鳥の声まで聞こえてくる。


それらが私という存在の中に、絶えず流れ込んでくる。

それをしかと受け取ってみると、豊穣さに目眩がしてくる。

見事なまでに深遠な神秘に。

この世界に間違った人生なんて、あるんだろうか

間違った贈り物なんてあるんだろうか、とさえ思う。


欲しかったの青いスカートだったのに、何故か赤い水着が送られて来た。

それに文句をいうか、楽しめるかだけは、私たちが選択できる。

贈り物は選べないけどそれを投げ捨てるか、喜んで受け取るか、文句をいうか、エンジョイするか、それだけは、明確に自由がある。それが私たちの自由意志だ。私たちが人生に対して何か出来るとしたら、それだけなのだ。

それが人生を作っていく。


516日に牡牛座に天王星が移動し、時代の価値観がシフトチェンジすると言われている。それは牡牛座が司る「豊かさ、美しさ、愛」といった分野で起こるだろうと。だからどんな豊かさを望むか、明確にしておくのが良いと。

例え望んだのとは違う物がやって来たとしても、リクエストしておくのは大切だ。(実際私もノートに書いてみた。)


でもその前に、私たちが足りないものだらけの存在ではなく、すでに充分豊かである、という地点から出発してみるのは悪くない。


私には私の豊かさがある。今この瞬間、全ての人にそれぞれの豊かさがある。

そこに触れ、受け取られることを、人生は待っている。


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by umiyuri21 | 2018-05-13 11:39 | ヨガ

熱海の小さなミラクルの家

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月曜日から熱海に二泊三日の小旅行。駅から急な坂道を登って20分強くらいの、伊豆山の中腹にある小さな家に泊まっていた。

実はここ、私が菊名で住んでいるシェアハウスの主宰者、坂爪圭吾さんの持ち家。そして菊名の母屋と同様に、希望者には無料で開放しているのだ。


坂爪さんはご存知の方も多いと思うが、非常に鋭く新しい時代の精神に切り込んだ、心に迫るブログを書き続け、多くの読者を持っている。その繊細かつ、権力や常識に屈しない心意気ある文章を、私も時々インドの空の下で読んでいた。


もともと彼は数年前に同棲中の彼女と別れたことをきっかけに家をなくし、それならば家の持たない生活をしてみようと、その生活の様子をブログに書き、やがて読者から、うちに泊まりに来てくださいというオファーが来始める。それに応じて日本全国海外までも泊まり歩き、お話会を開くようになり、そして2年経った頃、ブログの愛読者の一人から、この熱海の家を購入(!)してもらうことで、家のない生活に終止符が打たれた。


現在彼は菊名の家と熱海の家を行ったり来たりしていて、両方とも無料で開放されている。菊名の家の方は購入したのではなく、シェアハウスの賃料とクラウドファンディングや寄付などで、母屋のフリースペースが運営される仕組み。ということで、いきなり家なし生活から、家が二つになった訳だけど、本人は全く「自分の家」という所有概念に縛られていないのがすごい。(菊名の家では、彼は庭に常設されたテントで生活している。)


なので、私が「熱海の家に泊まってみたいんですが」とお願いすると、「はい、どうぞ」と、快いお返事が返ってきた。

住所を頼りに、細い坂道を下る。途中雨が降り出し、迷ってしまったので、通りすがりのおばさん道を尋ねると、「ああ、この先よ」とすぐに案内してくれた。

それは小さな古い日本家屋で(築88年!) 、玄関にキャンプ用の椅子とストーブが置いてあった。ちなみに、菊名の母屋と同じく、この家も施錠されていない。

おもむろにガラガラっと扉を開けると、二間続きの和室の凛とした空間が「いらっしゃい」と無言で迎えてくれた。


これが何とも可愛らしくて、気持ちいい住まいなのだ!小さい頃遊びにいった祖父母の家を思い出すけれど、坂爪さんのセンスで、古い佇まいを壊さぬまま、さりげなく本当に素敵なインテリアで空間を作り上げている。

正直私この家に惚れました。家の細かい細工が何もかも、レトロで可愛いすぎる。(今時サッシですらない窓!)外見の小屋っぽさもたまらない。細い坂道を歩く家までのアプローチもツボ、しかも路地の間から海が見える!


余計なものはないけど、必要なものはちゃんと揃ってる心配り。お布団、シーツ、タオル、シャンプー、お米、調味料類などなど、スピーカーもありますから、好きな音楽を流して、縁側の椅子に座ってお茶を飲みながらボーっとする。マジで最高。


何だかこういう情景、童話でありそうだと思う。森の中を迷って小さな家にたどり着き、扉を開けると誰もいないけど、全てが快適に設えられていて、食事まで用意されている、みたいな。

ここでおとぎ話だと、その家で油断してくつろいでると、夜中に魔女に食べられそうになったりするけど、この家はただただ、訪れる人のために快適に整えられて、必要なものが用意されている。ただより高いものはないとか、うまい話には裏がある、というような古い教訓を気持ちよく覆してくれる場所なのだ!


二泊三日で泊まりに来て、あいにくずっと雨続きだったけど、お茶飲んで、瞑想して、ご飯食べて、音楽聴いてと楽しく一人リトリートさせていただいた。帰る頃にようやく太陽が差してきたけど、近所散策は次回にさせていただきましょう。そうそう、玄関からは海も見え、海から登る朝日や月も堪能できるそう。


さらに玄関には、お気持ちがあればお金を入れ、そして必要な人は持って行ってくださいという、出し入れ自由のお財布がある。こんな財布がぶら下がってって、しかも鍵がかかっていないという。こんな事が出来るのは世界広しといえど、日本だけではないかしら?少なくともインドじゃ絶対にできませんって。


帰り際、幾ばくかのお金を財布に入れ、鍵をかけずに外に出る。横浜に向かう電車に揺られながら、あの家に泊まった後と前とでは、所有に関する価値観にジャブが打たれて風穴が空いたように感じる。これは何気にすごいんじゃないか、と思う。誰もが泊まれる家、しかも善意だけでなくセンスがあるのが素晴らしい。その美しさが、無差別に開かれているということが。

無償なんだから泊まれるだけでありがたいでしょう。っていう空間じゃないことが。この違いは物凄く大きいと思う。


この家を出た後、いつのまにか、「人から何かを与えられたら、それに値する返礼を本人に返さなければならない」という概念が崩壊していることに気がつく。ただシンプルに美しい何かを、自分も世界に放ちたいと感じている。


多分それが、交換ではなく循環の始まりなんだろう。



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by umiyuri21 | 2018-05-09 21:12 | 日々の暮らし


旅とヨガとイラストレーション。世界と身体と脳内をめぐる旅。


by 若山ゆりこ

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