RIP そしてどこまでも自由に!
が11月26日 インド時間12:07 に息を引き取りました。死因は心臓発作でした。
ヨガにとどまらず、大切なことを沢山教えてくれた、私にとってかけがえのない存在でした。精神的な支えを失った喪失感は大きいですが、ここ数年は事故の後遺症で身体がずいぶん不自由な状態でしたから、自由になれてきっと彼は嬉しいだろうなという気がしています。
最後に会ったのは2018年の3月、それ以降は、私も身辺の変化でインドにいく余裕はなく、そのうちコロナ禍になってしまい、来年こそは会いに行けたらいいなと思っていました。
突然の知らせに動揺しましたが、振り返ればサインは色々ありました。ひとつひとつ書いてもキリがないですが…
その日は普段は朝食前に済ませるヨガを、何故だかじっくり行いたくなり、(いつもご飯の前なので、お腹が空いてサッと済ませてしまいがち) 昼食後、2時間経っての15時過ぎからヨガマットを敷いて始めました。
実はここ数ヶ月、座り仕事のせいか急激に左股関節が硬くなってしまい、全く倒れない状態になっていました。ところが2、3日前からまた急に柔らかくなって来て、その日はジョシーのフェイバリットで一番最初に特訓されたアーサナを、ずいぶん久しぶりに、出来そうな感じになりました。(完全ではないですが、ひさびさにお腹を床につけることができた)
長いこと強張っていた左半身にスーッとエネルギーが通って、温かな喜びの感覚がふわーッと広がっていきました。ああ、身体って不思議だなあと、心地よくヨガを終えて、しばらくすると、ジョシーが身体を離れたという知らせを受けました。
そっか、ジョシー、一緒にヨガやってくれたんだな。ととっさに思いました。ジョシーとヨガをやると普段できないポーズもできてしまう、とよく言われていましたから。ヨガをちゃんと続けなさい、と置き土産されたようにも感じました。
実のところ、悪かったのは股関節だけでなく、数ヶ月前から心身が非常に不安定な状態が続いて、この1ヶ月は特に酷かったのです。ヨガ中に理由もなく涙が溢れてくることも何度かありました。行きつけの鍼灸の先生には少し鬱っぽくなっているけど、もしかしたら世の中の悲しみを受け取っちゃってるのかもしれないね、と言われたりもしました。
多分世の中の悲しみじゃなく、来るべき悲しみを身体が先取りして感じていたのでしょう。身体って本当に、マインドや感情よりずっと知性が深いんだなと思います。
そんなこんなで、人生にスタックした状態で、かなり落ちていました。何かにすがりたくて、ちょうどジョシーが亡くなる2日前に、近隣の弘明寺に出かけ、おみくじを引いたところ、その漢詩の中にこんな一句がありました。
「彼の地からやって来た名のある僧が、徳を授けて、今帰路につこうとしている。」
弘明寺ってインドとご縁のあるお寺のようなので、彼の地とはきっとインドなんじゃないかと感じて、妙に引っかかったのですが...
今読めばそのままじゃないかと…
死とは本当に不思議なものだと思います。
自分にとってつながりが深い人が亡くなる時、いつもとは違う時空の扉が大きく開く、そんなふうに感じます。母が亡くなった時もそうでした。
肉体に収縮されていた生命エネルギーが一気に解放されるのだから、かなりの強度のエネルギーが放出されるはずです。
もしもその人が スピリチュアルな学びをしていて、死をネガティブな現象として捉えていなければ、大いなる解放の瞬間です。チベット死者の書ではそれを貴重な解脱の機会と捉えているほどです。
私にとっては深く悲しい死ですが、不自由な身体の状態で長く生活していたジョシーのことを思うと、ただただ「良かったね、やっと自由になったね。」という気持ちが湧き上がってきます。本人は今生でこの世は卒業したいと常々言ってましたが、よりパワーアップしてヨガを教えに、戻って来てほしいな。
多分現実的な悲しみは、これからじわじわとやってくるのかもしれませんが…
今はまだ放心しています。
とりあえず、ジョシーお疲れ様
(ずっと介護していた彼の家族も)
そして本当にありがとう
自由にどこまでも飛んでいって下さい。
ご冥福を心よりお祈りいたします。
(写真は2018年3月、私がインドを去る直前に撮ったものです。)
サディサティ 土星がもたらす試練 その3
こんにちは、ゆりこです。
3回にわたってサディサティに関する動画の翻訳をしてきました。今回が最終回です。後半は私自身のサディサティの経験を書いてみました。
元動画は最後に貼っています。
では 早速翻訳
サディサティ 土星がもたらす試練 その3
さて、サディサティを体験する時期としては以下の3つが考えられます。
1:子供時代
2:青年時代
3:中高年時代
1について、もしあなたが16歳以下なら、聖典では土星のカルマを親がになってくれると言われています。16歳をすぎているなら、私たちは自分のアクションに責任をと取らなければなりません。このサディサティはあなたを成熟させる重要なものです、土星の物質的な側面がもたらされるでしょう。もちろんスピリチュアルな側面もありますが、メインは物質的なものです。
キャリアやパートナーシップの変化やブレークスルーをもたらします。これは人生の交差点、ターニングポイントです。
でも後半生のサディサティに対して人は多くの恐れを持ちます。これには言い伝えがあって、1回目のサディサティでは祖父母が亡くなり、2回目では父母が、3回目では自分が亡くなるというものです。でも私は3回のサディサティを経験していますが、家族は元気ですし、私も生きています。ここで言いたいのは、人が人生を去っていくのはただその時が来たというだけです。
後半生のサディサティは偉大な恩恵です。もし60代~70代でサディサティを迎えるなら素晴らしい恵みです。あなたの心は輝くでしょう。後半生のサディサティではスピリチュアルな側面がもたらされます。あなたのマーヤ(幻想)の覆いは取り除かれ、この物質世界の本質をクリアに見抜くことができるでしょう。この時期はスピリチュアルな面でステージを上がることができます。
もしも、この時期のスピリチュアルな成長の機会を逃し、マーヤの覆いを取り外すことができなければ人によっては空虚さを感じ、うつ状態が強くなる人もいます。
対処法
伝統的な土星に対する基本の対処法
貧しい人、歳をとった人、動物などへの施し。
土曜日の断食
マントラ カルマをなだめ心を強くするのに非常に役立ちます。
私は「 Maha Mantra」をおすすめしますが、あなたがしっくりくるものなら何でもOKです。土星のマントラも良いでしょう。
私がオススメするのは古典を読むことです。
「バガヴァット・ギーター」は素晴らしいガイドになるでしょう。
アルジュンは完全に混乱し悲嘆に暮れていますが、偉大なクリシュナがそれを払拭してくれます。この物語は私たちのサディサティの中で経験する恐怖や混乱にどう対処するかの良きお手本になるはずです。
最後に私はシンデレラのストーリーを紹介します。これは役に立つと思います。
シンデレラの物語は間違いなくサディサティ中の出来事ね、加えて最悪のダシャーだったのかもしれません(笑)彼女は両親を失い、3人の義理の姉の元で暮らし、ひどい生活を強いられます。奴隷同然で、キッチンで眠り、日々淡々を仕事をこなす。姉たちは彼女に休みも与えず、日々ただ働きます。自由もなく囚人同様。その生活の中で、彼女は何をしたでしょう?「ざけんな!あいつらぶっ殺す!」と悪態をついたり、逃亡を企てたり、復習すべくターミネーターのごとく武器を備蓄したり姉妹を粉々にしようと企てたりしませんよね。
こういう、牡羊座の火星っぽい行動、私がそうだからよくわかるんだけど。(笑)
彼女がフリーダムファイターのごとく戦って、そこで王子様に出会っても同じ結末にはならなかったと思うのです。こうした行動に駆り立てるエネルギー、暴力、怒りや堪え性のなさは火星の領域ですが、サディサティに適しません。もちろん、虐待に対して黙っているというのではなく、それはまた別の話です。
シンデレラのしたことは何でしょう?彼女は寛容でモラルに従って行動しました。日々の義務にも不満を言わずに向き合いました。そして何が起こったか?妖精が現れて、かぼちゃの馬車を用意してくれて、そこで王子様に出会って、幸せに、お金持ちになりました。サディサティにおいて、モラルは素晴らしい価値を得るのです。結局シンデレラはこの状況から逃れるために、指一本動かしませんでしたが、この上ない結果を得ることができたのです。
(訳注:火星がムーラトリコーナになる牡羊座で、土星は減衰するので、火星的なアグレッシブな対処の仕方はサディサティには適さないということを、言いたいのかなと思いました。多分西洋では困難に対し火星的な対処が推奨される、という事情もあるのかもしれません。)
以上翻訳終わり。動画はこの後、各月のサインごとのサディサティの解説に入りますが、ここは割愛いたします。
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ここから感想です。
現在私は2回目のサディサティ、第1段階の終わりに立っています。
月から12ハウス目の時期の解説は、かなりそのままで、あまりにジャストフィットだったので、感心して、この動画を紹介しようと思ったのでした。
この7年半の難しい時期が、大きな変容のプロセスだと、意識するだけで、過ごし方が随分変わってくるのではと思います。
「何か大きく変化させたいのに、何をどう変化させていいかわからない」という焦燥感。この2年半感じ続けてきたことは、これにつきますね。
ちょうど2020年のはじめに土星は山羊座入りして、同時にパンデミックの波が世界に広がっていきました。同時に働いていた職場が閉店し、最初の一年はほとんど家に篭って、人に会うのはオンラインのみ、という自宅リトリートみたいな生活でした。いかにも月から12ハウス目の土星らしい時期でした。
徐々に焦りを感じ始め、職探しをしたものの上手くいかず。このままではいかん!と2021年が明けてから、思い切って職業訓練校でデザインを学ぶことにしました。横浜の自宅から2時間弱かけての通学、夕方クラスだったので朝はゆっくりできましたが、帰宅は夜中の11時で、課題も結構あって。国からお金を支給してもらって通っていたので、遅刻や欠席は許されず、結局無遅刻無欠席で半年頑張りました。
学校終了後は、新しい職場に勤務決まり、幸い学校で学んだことを活かせる職場で、スキルアップにも繋がり、良い経験をさせていただきました。が、職場環境が一筋縄ではいかず、そこはかなり苦労しました。自分の弱い部分、至らない部分を浮き彫りにされ突かれるような出来事が続き、精神的に追い詰められて、アップダウンが激しかったなあ。おかげで、多少打たれ慣れてきたかもしれません。
と、結構この解説そのままのことが起こっているわけですよ。何かこう1年ごとにプロセスがじわじわ深まっている感じがしますが、まだ3分の1過ぎただけです。
これは1回目のサディサティの時も同じでした。最初の段階の何とも言えない焦り、進みたくても進めないという苛立ちをとてもよく覚えています。
当時は新卒でとある会社に入社したものの、全然向いてない事務仕事で、悶々としながら通勤していました。絵を描きたかったけど、美大に入り損ねたことがコンプレックスで、絵を描く自信もまだなくて、とりあえずフランス語は頑張っていたな。翻訳の仕事がしたい、なんて考えていたっけ。
第2段階のピーク時に結婚をし、まさに土星の物質的な側面(責任と安定)がもたらされた時期でした。ところがなぜか第3段階で仕事を辞めてバックパッカーになって旅に出てしまいました。この旅は第3段階丸ごと続きます。社会的な責務を完全に放擲したこの行動が、サディサティにふさわしかったのかどうか微妙ですが...。ダシャーは土星-水星期で私の場合D4で土星-水星 4H-12Hの星座交換なのでその象意が強く出た気もします。旅は楽しかったけれど、迷いが多い時でもありました。ちょうどサターンリターンとも重なっていて、ターニングポイントだったのは明らかです。
旅から戻ったのは、まさに土星が月から3ハウス目に入った時。この旅の中での経験や出会った人からの影響で、帰国してから絵の勉強を始める決意がつきました。そこからもしばらく奮闘が続くのですが、振り返ると第1段階の最初の地点の私と、第3段階の終わりに立ってる私の間に長いトンネルがあって、そこを抜けると、人生が全然違う風景になっていた感があります。その後も色々な変化はあったけれど、全てこのサディサティを抜けた時の自分を起点にしているような。
そして再び新しいトンネルに入った段階な訳です。その向こうに一体どんな風景が見えるのでしょう?自分のサディサティが終わる2028年には、そもそも世の中自体が相当変化しているはずです。その変化とともにマーヤのヴェールを否が応でも剥がされるのかと思うと、ちょっと怖いです。
結局土星は制限とハードワークを与えることで、本来の自分に目覚めさせる役割をになっているのかもしれません。若い時はこの物質的な世界で、自分として生きることを教え、後半生では物質的なマーヤ(幻想)のヴェールを剥ぎ取って、より深く本質的な自己に目覚めることを促す。そして幻想のヴェールが剥ぎ取られるような出来事を、この世的には喪失とか悲しみと呼ぶのでしょう。
来年1月には土星は水瓶座に移動します。射手座の月の方は、サディサティ終了!お疲れ様でした。山羊座は最終段階に、水瓶座はピーク。そして魚座の月の方は、サディサティに突入です。
みなさまも、過去のご自身のサディサティの経験を振り返ってみてください。きっと思いがけない気づきや、自分が歩んできた変容のプロセスを再発見されるかと思います。
今回も長文失礼しました!最後まで読んでくれてありがとうございます。
自分がサディサティかどうか知りたい人はこちらを
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サディサティ 土星がもたらす試練 その2
前回から随分時間がたってしまいましたが、サディサティの解説第2弾です。
かなり長くなったので、こちらも2回目と3回目に分割します。
分かりにくい箇所、繰り返しや冗長な部分は省いたり意訳しています。多少間違っている部分もありそうですが、大筋は大丈夫かと。
では 以下翻訳
サディサティ 土星がもたらす試練 その2
では実際サディサティで何が起こるか、どう準備し、どう向き合ったら良いのかを見て生きましょう。
まずはサディサティ中に起こる5つの事柄を解説します。
1:集中
2:カルマ的な借りを支払う
3:見返りがすぐに期待できないことに取り組まざるを得ない。
4:義務的な事柄が強調される
5:執着を手放す
1についてはすでに話しました。
2について。
私たちはこの人生の借りを支払うことになるわけですが、私たちが社会に出る前にしてきたことを振り返ると、この困難を経験している理由がよく理解できるかもしれません。
このサディサティにそなえて、もっとも重要なことは、正しい行為によってカルマを落ち着かせることにつきます。私たちが支払うべきカルマの借りがあるのは明らかです。
様々なダシャーの期間中、私たちはしばしば自分が知る由もない、過去のカルマを受け取ることがあります。しかし土星がもたらすカルマのインパクトをしっかり見れば、私たちは実際、どんなことをすべきでなかったか、知ることになります。もし私たちが成長しているなら、それを二度と行わないように赦しを求めるでしょう。
これは過去世だけの問題ではありません。今生からその借りを支払うことで、サディサティがもたらす困難さが落ち着いていくのです。もし、サディサティ中に何かが起こったなら、この出来事を引き起こす何かを自分はしたのだろうか、と少し振り返ってみてください。重々しくなりすぎず、ただ責任感を持つことです。
3について。
見返りがすぐに期待できないことに取り組まざるを得ない。だからこそ私たちは、サディサティがハードに感じられる訳ですが...
全てが重い責任としてのしかかり、ハードワークを要求されます。そして何をしたとしても一歩進んで二歩下がる、前に進んでは壁にぶつかる、ということが当たり前に起こります。そうであっても進み続けるしかないのです。
自分の義務を遂行し、短期間の見返りを期待しない。長い目で見れば、その働きはゆっくりと確実に、あなたを成功に導いてくれるでしょう。土星はただしっかりと、あなたに義務と向き合って欲しいのです。
もしこの時期、パートナーを騙したりしたら、確実に転落するでしょう。もしあなたが、犯罪的な傾向を持っていたら(そうでないことを願います。)それらの恐ろしい行為を通して、サディサティから逃れることはできません。むしろそれらはこっちに向かってきています!ちょっとばかり楽になろうと、ズルをして抜け道を選ぼうとすれば、それは確実に返ってきます。
サディサティ中の1番の敵は、堪え性がないことと怒りです。苛立ち、怒りっぽく、物事を無理やり前に推し進めようとしたり、他者や自分自身に不寛容だったりした場合は、必ず手痛いペイバック、カルマ的な借りを支払うことになるでしょう。
忍耐強く、義務を遂行する、とても退屈に聞こえるかもしれません。しかしそれこそサディサティの間私たちを安全に保つ秘訣なのです。
そういう意味で、ある特定の月星座及びアセンダントが、サディサティをスムーズに過ごせると言われたりもしますが、それはあまり正しくありません。山羊座、水瓶座、天秤座はハードワークに耐えうる性質を持っており、多少はうまく対処できるかもしれません。しかし決して楽な時期にはなり得ません。私たち全てが自分の良き特質を成長させる機会になります。それこそが土星が私たちに望むことなのです。そして最終的に「ロード・シャニ」は執着を手放させるのです。
5について。
しばしば、人々はサディサティの期間に家族や親族かなくなるのではないかと恐れます。しかし現実は、サディサティの間になくなる人もいれば、それ以外の期間に亡くなる場合もあり、人は時期が来れば人生から立ち去っていくのです。
いずれにせよ、友達であったりパートナーであったり、人生の中で役割を終えたものが、土星によって取り除かれるとも言えます。明らかなのは、私たちにとって、仕えるべき人、忠実であるべき人の命を土星は絶対に守ろうとします。土星が取り除きたいものは、私たちの人生の中で、執着だけを残し、時間を無駄にしているものなのです。
サディサティ3つの段階
土星があなたの月のサインの12ハウス目に入る時、それぞれの月のサインによって様子が変わりますが、全体的に「調整」する時期となるでしょう。
12ハウスは、海外旅行の象意とともに、潜在意識を表します。ですので、精神的に「落ち着きのなさ」を感じやすいでしょう。この2年半は、土星が月の背後に控え、潜在意識に影響を及ぼします。あなたはとても強く「苛立ち、落ち着かない感じ」を経験するかもしれません。
その影響で、実際に海外に赴く人も少なくありません。全体的に動きたい、移動したいという衝動が強く現れます。なぜでしょうか? この時、土星は海外旅行を表す9ハウス目に10番目のアスペクトをしています。スピリチュアルな探求の旅に出たくなるかもしれません。
あなたは何かがシフトしようとしているけれど、それが何なのか,まだ確信が持てません。何かははっきりしないけれど、今いる場所では幸せではない感じがします。
家族と一緒にいることに対して、強い欲求不満を感じます。家族のサークルの中にいるのが居心地悪く、調和を欠いているように感じます。
さらに経済状況も非常に芳しくありません。あなたは経済的な安定を強く求めます。そして健康状態ですが、あなたはこの時非常に批判的になっているので、特に悪いところがなくても、注意深くなり、健康志向になるでしょう。何を食べたらいいか、どんなエクササイズをしたら良いか、気にし始めます。そういう様々なこと全てが、意識に強い影響を及ぼします。
何よりも一番大きな特徴は何かが「変化」しようとしているという感覚、でも何が変わろうとしているのかはクリアではないという感覚です。土星が幸運の9ハウスにアスペクトを投げけることによって、サディサティにあなたが期待することより、もっと多くの扉が開かれているように感じるのです。でも、注意してください!土星があなたをテストしていますよ!
土星が月の12ハウス目に入る、サディサティの第1段階は、 試用期間のようなものです。チャンスや誘惑がやってきますが、どうか経済的にも安易な道は選ばないでください。どうか倫理的になってモラルを忘れないで行動してください。様々な誘惑が、あなたのホロスコープの12ハウス(月からもラグナからも)の状態に則してやってくるでしょう。土星があなたを見ています!
もしも注意を欠いていたら、土星が月の真上にやってきた時に、がつんとその見返りを受けるでしょう。そう、これは警報でもあります。海外旅行に出たくなったり、遠くへ移動したくなったり、全ての扉が開き、沢山の可能性を感じるかもしれません。しかしこの時期すべきことは道徳心と倫理感を忘れないこと。
精神的で哲学的な側面では、この時期はとても良い時期です。自分の内側と向き合うこと、内省的になるには最適です。また、仕事場でのいざこざ、葛藤などもこの時期よく見られます。
第2段階 土星が月のサインに来る時
ではいよいよ、第2段階 土星が月のサインに入る時期、サディサティのピークについて。この2年半、何が起こるのでしょうか。
それは単にトランジットの土星がネイタルの月とコンジャンクトする現象ではありません。この点は西洋占星術の解釈とは全く違っています。彼らはトランジットの土星がネイタルの月と重なるポイントだけにフォーカスし、他の5年間のことは忘れています。
もちろん人生の中で多くのイベントが起こりますが、これは全体的なプロセスなのです。あなたは非常に研ぎ澄まされ、この時起こるイベントは7年半のプロセス全体とリンクしています。
この時期、トランジットの土星は、ネイタルの月とハードなアスペクトをとります。それによって、鬱っぽく抑圧的な感情を感じ、家庭の問題や、仕事の問題やあらゆることに対処を迫られ、どんよりと不安を感じるかもしれません。しかしそれは、あなたが完全に変容していく、7年半のプロセスの一部です。
これを考慮に入れて、あなたは何を経験するでしょうか?
もちろん、心はどんよりと重く、抑圧的で、批判的になるでしょう。他の人への批判的な感情も非常に強くなりますから注意してください。
あなたはとても強く兄弟姉妹やパートナー、同僚などに対して不満を感じるかもしれません。ときには全てに対してそうかもしれません。(それはチャートによります。)さらに自分自身への批判も強くなる可能性もあります。鋭い自己批判を感じて、一層重々しくなります。このようなとき、中庸であることは重要です。
あなたは、「変化したい」という大きな衝動を抱えていますが、それができません。土星はあなたの上に乗って今や最大限に、ウインカーを点滅させます。あなたは前を見て、ただ進むしかありません。
仕事先でも、難しい案件に対処したり、同僚とのいざこざに向きあわねばなりません。でも前に進むのです。もちろんパートナーとの関係も、ヘヴィになるかもしれませんが、何とか向き合うしかないのです。
ただあなたの義務に忠実になることで、物事は時間の経過とともに緩和されます。
しばしば見られることですが、土星がネイタルの月に近づくとき、人は内にこもり秘密主義的になりがちです。ですので、オープンでいることを心がけてください。そしてあなたが、サディサティ中で他人のアトバイスを求める時は、セカンドオピニオンが大切です。良いアドバイスが得られにくい時期でもあるからです。そして若い時期のサディサティは、悪い友人に気をつけてください。あなたは、心の底では興味を感じられない人々に囲まれているかもしれません。
そう、確かに重々しい時期です。人によっては何らかの喪失体験があるかもしれません。(全員というわけではありません!)あるいは法的なトラブルもあるかもしれません。
一人で抱え込まずに、心を開いて、他の人に助けを求めてください。それはとても助けになるでしょう。しかしもっとも大切なのは、心を穏やかに保ち、起こっていることにフォーカスすることです。
第3段階 土星が月のサインの2ハウス目に来る時
いよいよ最終段階です。この時人によって様々な経験をするかもしれませんが、何か非常にエクストリームで、チャート全体を見る必要がありますが「復活」の時期です。
あなたは以前より自信と確信に満ちていますが、まだ注意が必要です。またある人にとっては家族の問題がクローズアップされるかもしれません。
しかし全ての人にとって何らかの経済的な事柄に直面するでしょう。2ハウスは経済的な安定を表すハウスです。まもなく、土星は月から3室目へ移動します。3室目の時期は人生の新しい始まりで、全てが一新されるでしょう。なので、あなたはそれに備える必要があるのです。そのせいで人によっては家庭や家族の事柄により批判的になるかもしれません。もちろんビジネスやお金の問題、そうした物質的な安定に関わる事柄が浮き彫りにされます。人によっては給料が上がったり下がったりします。いずれにせよ経済的な事柄が強調されます。
そして一つの旅が終わって、いよいよ新しい扉が開くという感覚、ちょうど人生の交差点に立っているような深い感慨を抱くでしょう。その感覚は正しいです。土星が月から3ハウスに入る時、あなたが人生の中で望むことに対して、より多くのチョイスが与えられるでしょう。
その3に続きます!
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土星のトランジット サディサティがもたらす試練
久しぶりにインド占星術の動画翻訳をしてみました。
KRSチャンネルと並んで、いつもとても参考にしている、Astrology Loka チャンネルからの紹介です。パーソナリティのGinaさんは、子供の頃から西洋占星術に親しみ、のちにインド占星術に出会って転向、現在はインドでも著名な占星術家であるパンディット・サンジャイ・ラート氏に師事しているようです。時々馴染みのない独特なテクニックや解釈を紹介していることがありますが、それはこの師の流派によるもののようです。
長いので前編後編に分けます。いつものように多少端折って意訳しています。最後に元動画を貼り付けておきます。
サディサティとはネイタルの月がある星座から、土星が12、1、2ハウス目をトランジットする7年半の期間を指します。インド占星術はトランジットよりもダシャーを優先させて鑑定するものの、土星のトランジットは重要で、中でもサディサティは大きなチャレンジやインパクトをもたらす時期と、恐れられています。
この動画はyoutube上に数多くアップされているサディサティに関するものの中で、現在サディサティの渦中にある私が、一番刺さった内容です。物質的な側面と精神的な側面、両方から解釈していますし、視点がホリスティックかつ実際的で参考になります。サディサティ真っ只中の人、これから迎える人、もう終わった人、全てに読んでいただけたらと思います。
以下翻訳です
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サディサティは単にネイタルの月に土星が重なるだけではありません。
これには3つのフェーズがあります。
月から12ハウス目、1ハウス目、2ハウス目、この違いは何でしょうか?そしてもちろん月の星座によっても違いがあります。
さらに、サディサティが若い時に来るのか、中年か、老年になってからか、そしてどのようにサディサティの準備をしたら良いのかお話しします。
さて、サディサティは月の星座から土星が12ハウス目、月星座のハウス、その2ハウス目を通過する期間を言いますが、同じように月から4ハウス目、8ハウス目も同じように難しくチャレンジングな時期です。
逆に月から3ハウス、6ハウス、11ハウス目を土星が通過する時にはスペシャルなギフトをあなたに与えてくれるでしょう。(このトピックについてはパート1で語っています。)
https://www.youtube.com/watch?v=ZQ2NMSlCL-Y&t=0s
いずれにせよサディサティというのは月に関してだけではありません。
土星は常にチャートを移動し続けていますから、月と土星の関係だけがサディサティという訳ではありません。
それは3つあります。まずご存知の通り、月のサディサティ、そしてラグナのサディサティ、そして太陽のサディサティ。
インド占星術では太陽の存在をほとんど忘れていますが、太陽から土星が12、1、2ハウス目に来るときも、また別のサディサティなのです。
インド占星術では月とラグナを起点にチャートを見る方法が非常に強調されていますが、さて、太陽はどこに行ったのでしょう?
西洋占星術では太陽は非常に重要で、ホロスコープは常に太陽を中心に見ます。しかし逆に月の存在を忘れているのです。
私たちはホリスティックに見ていく必要があると思います。
ですので太陽、ラグナ、月、全てに関してサディサティとカウントすべきだと思います。
それではこの3つのサディサティの違いは何か?
メインである月のサディサティ 月は私たちの執着や欲望、幸福感、そして母親と安心感、さらに身体を表します。
体は母親の子宮で形成されるので、月は健康とも関わりがあります。
ラグナもまた私たちの体と健康を示しますが、むしろ見た目や風貌、そして何より人生の方向性に関連していると思います。
あなたが生まれた星座の特定の度数から人生の道がスタートします。
だから、土星がその12,1,2ハウス目に来るとき、あなたは自分の人生の方向性が変化するのを感じるでしょう。
それは交差点のようなものです。
では太陽はどうでしょうか、太陽は目的と言えるでしょう。太陽のサディサティでは人生の目的が変化します。
実はさらにもうひとつ、別のサディサティがあります。
これはより深く作用しますので、忘れてはいけません。そう、D9の月のサディサティです!
ナヴァムシャの月のサディサティも非常に強く作用します。これは運命が変化する時期です。
私の師であるパンディット・サンジャイ・ラートにこれを確認すると「まさに、D9の月のサディサティは非常にインパクトがある」と語っていました。
サディサティに関する大きな視点を持つことは、私たちのサディサティに対する恐怖心を軽減してくれると思います。
一体いくつのサディサティが自分に影響を及ぼしているか、と考えてみると、逆にそれは大したことではないと思うことができます。
私自身のチャートではD9のサディサティからはじまって、D1のサディサティの終わりにラグナのサディサティが始まりますから、まさにノンストップ!(笑)で変容が続くのです。
土星の使命
ではサディサティの目的はなんでしょうか?
まず、土星の目的を理解しなければ、サディサティの目的も理解できません。
この7年半の期間、土星の目的はふたつあります。ひとつは物質的、ひとつは精神的。
月は私たちの誕生に伴う物質的な欲望を表します。
それは、この物質としての肉体を持って、この世界に生を受けた存在として、必然的に持っている執着です。
母親、家、生まれ故郷、快適さ、親密さ、安心感...私たちはこうしたものへの強い執着を握りしめています。
月はそれが必要だと感じています。月は私たちの物質的な幸福感を表すからです。
そこに土星がハードワーク、限界、責任、カルマを携えて月の元にやってきて、恐怖をもたらします。
しかし物質的に実際に起こっていることは、土星はウインカーを点滅させることで、人生を完成に導いてくれるのです。
この時期私たち強い集中力を持って、ひとつのゴールへ向かっていきます。
周りの人々とか環境とか気移りさせるものを退けて、土星は目的に向かって責任と義務と遂行することを心に強いるのです。
月は心であり、そこに土星が影響を及ぼすわけです。
結果的にサディサティの終わりに私たちが悟るのは、人生がよりすっきりし、シンプルになっているということ、本当の物質的な成功と幸福を与えてくれる、強固な土台を打ち立てていることなのです。
現実的に何パーセントかの人は、サディサティにキャリアや成功のピークを迎えます。
例えばドナルド・トランプ、インドのインデラ・ガンディーなどは2回のサディサティの時期に選挙に当選しました。
土星は強い集中力を与えてくれるので、人によっては多大な成功を得ることができるのです。そのぶん責任も大きくなるわけですが。
さてもう一方のスピリチュアルな目的とはなんでしょうか?
土星のスピリチュアルな目的なマーヤ(幻影)のヴェールを取り除くことです。
どうかスイッチを切らないでくださいね(笑)これはとっても大切なことなのですから。
月はこの物質世界においての幻影を作り出します。私たちはイリュージョン、幻影の中を生きています。
宇宙的な視点では、この世界はヴィシュヌ神の夢の中なのです。
もう必要なくなったのに、私たちがずっと握りしめ、執着しているものを土星は取り除きます。
月こそマーヤであり、土星はマーヤの覆いを外すのです。
サディサティの時期にうつ状態になりやすいのはこういう理由です。
多大な努力をしてもほんの少ししか見返りがない、なぜなら土星は私たちの執着心に揺さぶりをかけます。
カルマ的にもう目的を持たなくなったものを失うかもしれません。こんな風に土星はマーヤのヴェールを剥がしていくのです。
確かに大きな物質的成功を与えてくれると同時に、執着を断ち切るような出来事が起こる、実にタフな時期です。
しかし土星は、私たちにとってもっとも素晴らしい友人と言えるかもしれません。
なぜならマーヤのヴェールが取り除かれない限り、私たちは良くないカルマを作り続け、この生を間違って使うでしょう。
そうであるなら、この土星のトランジットは実に素晴らしく、讃えられるべきではないでしょうか。
「ロード・シャニ」(土星)はこの地球での、私たちの本当の目的を完成させるために、心、自分自身、欲望の上を横切っていくのですから。
では 次にサディサティには具体的にどのようなことが起こるか解説していきましょう。
後編に続きます!
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8月、夏真っ盛りですね!
インドでは7月14日から8月12日まで「シュラバナ月」と呼ばれ
一年のうちで最もおめでたい月と言われています。この期間は宇宙にシヴァ神のパワーが満ちるとされ、人々はシヴァ寺院にお参りに行きます。
同時に西洋占星術では獅子座の季節、特に7月26日から8月12日までは「ライオンズゲート」と呼ばれるポータルが開いて、強力なエネルギーが宇宙に降り注ぐと言われています。(ピークは8月8日。)
そしてこのライオンズゲートは、地球から観測できる最も明るい恒星であるシリウス星と繋がりが深いと言われています。シリウス星が東の地平線から太陽に先駆けて登ることを「ヘリアカル・ライジング」といい、大体毎年7月末から8月初旬にかけて起こります。
この「ヘリアカル・ライジング」とナイル川が氾濫を起こす季節がリンクするため、古来からエジプトではシリウスはイシスと同一視され、非常に神聖視されました。
シリウスーシヴァ神ーライオンズゲートって要するに宇宙は今、ものすごくエネルギー満ちているってことです!そんな吉祥な季節にあやかり、ドゥルガー女神のフルカラーTシャツを販売いたします!
ドゥルガー女神はシヴァ神の神妃で、「近寄り難き者」という意味。美しさと無敵のシャクティを兼ね備え、あらゆる厄災を跳ね除け、前進する力を与えてくれます。虎に乗ったシヴァ神の神妃、まさにこの季節を体現するような女神様ではないですか。ドゥルガー女神のパワーを身に纏って、降り注ぐ宇宙のエネルギーを存分にチャージしてください。
完全予約制の受注販売です!!
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瞑想やヨガ、インド占星術、創作活動、日々の暮らしや旅など、色々綴っております。基本的に長文です。
by Yuriko
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